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RENOVATION BLOG

  • 【京都で住宅リノベ】無難じゃなくていい。“やりすぎ”くらいがちょうどいいリノベーション

    ドルミールさんに学ぶリノベーションテクニック。「リノベーションって、どこまでやっていいんだろう?」そう思って、つい無難に、一般的に、万人向けにまとめてしまう——それはとてもよくあることです。でも、せっかく“つくる”住まいを選んだなら、ちょっとやりすぎなくらいが、実はちょうどいい。今回は、京都・八坂の塔の近くにオープンした店舗リノベの事例をヒントに、“攻めたリノベ”の魅力をご紹介します。光と影を活かして空間にギャップを生むまず入口を入ってすぐに目に入るのは、まるで実験室のようなキッチン空間。黒を基調とした室内に、清潔感ある白の厨房が浮かび上がるように設計されています。これは“光と影”を使ったテクニック。明るさのコントラストをつけることで、空間に奥行きとリズムが生まれるのです。住宅でも応用できます。たとえば リビングと寝室で照明の色や明るさを変える 廊下を少し暗めにして、部屋に入ったときに開放感を演出 あえて日中は光が届かない場所を“落ち着きの間”にするこうした工夫が、空間に表情を与えてくれます。天井をあえて“抜いたまま”の大胆さ木造建築だったこの物件では、一部の天井を解体し、昔ながらの木組みをそのまま見せる仕上げに。年数を重ねた梁の色味や質感が、現代の素材にはない存在感を放ちます。階段はモルタル仕上げ、そこにスチールの手すり。この無骨さがまた、木の温かみを引き立ててくれます。「お店だからできることでしょ?」と感じるかもしれませんが、むしろ住まいこそ、自分の“好き”を優先できる場所。毎日を過ごす空間だからこそ、自分好みにとことん突き詰めてみる価値があります。“黒い壁にフラワー”というギャップを楽しむ室内には、天井から吊るしたプリザーブドフラワーがふわりと広がり、その背景には黒い壁と古材風のフローリング。そして、その先に広がるのは大きな窓。この大胆な組み合わせが、「住まい」として見ても、まったく違和感がない。むしろ暮らしを豊かにする“非日常”のスパイスになっています。ライフスタイルはどんどん自由になっている「リビングで勉強するより、カフェの方が集中できる」「在宅ワークは、リビングより半個室のほうが落ち着く」そんなふうに、住まいの在り方も、日々アップデートされているのが今の時代。ならば住まいも、「こうあるべき」から離れて、「自分が心地よいかどうか」で選んでもいいはず。空間の“常識”にとらわれず、住まいも“好き”でつくる時代が来ていると、私たちは感じています。京都の町並みと、やりすぎリノベの共存も可能もちろん京都では、町家や歴史的景観がある地域も多く、「外観を大胆に変える」のは制限されることもあります。でも、室内ならある程度自由が利くのも事実。和の外観と、現代的な室内のギャップがむしろ魅力になるケースもあります。たとえば 和風建築の中に、無機質な素材で構成したLDK 土間を広く取って、ギャラリーのような空間に 暗めの照明と素材で“静かな空気”をつくる寝室こんなリノベも、今は受け入れられる時代になってきました。「やりすぎかな?」と思うくらいが、ちょうどいい。リノベーションで“自分らしい空間”を叶えたい方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。あなたの“好き”を、住まいという形にするお手伝いをします。

  • 【京都で住宅リノベ】“そのまま”を活かす、素材の魅力。古さを味に変えるリノベの工夫

    古いものを活かすのは新築では出来ないリノベの良さ。リノベーションの大きな魅力のひとつが、「古いものを活かせる」こと。新築では選ばれにくい古材や傷のある壁も、リノベでは味わいやストーリーを持った素材として捉えることができます。今回は、実際にリノファクが関わった美容室の事例をもとに、“そのままの素材”を活かすテクニックと、その面白さについてご紹介します。解体してわかった“お宝の壁”——階段跡がそのままアートにこの物件は、もともとテナント+住居の複合だったため、玄関から2階へ上がる階段が設置されていました。新たに1階を美容室にリノベーションするにあたり、階段を撤去したところ——なんとも味わいのある壁跡が現れたのです。これを見た瞬間、「これは絶対に残したい!」と。凹凸やコンクリートの質感、構造の名残がそのまま空間の“深み”として活きる素材になりました。これを一から作ろうと思っても、コストも手間もかかり、しかも“狙って作った感”が出てしまいがち。だからこそ、偶然出てきた“本物”を活かすのが、リノベならではの醍醐味です。“汚れ”も“味”に変える。補修のセンスが鍵一方で、「すべてを残せるわけではない」のも事実。同じように古い壁でも、汚れや傷みが強すぎる場合は、そのまま使うのが難しいこともあります。この現場では、もう一方の壁面は補修+整え直しを行い、“素材感は残しつつ、美しく見せる”工夫をしました。クラック(ひび)は埋めるけれど、質感は塗りつぶさない汚れは落としつつ、エイジング風の色むらは活かす木部の染みは削らず、ワックスで落ち着かせるこうした調整により、新品では出せない“時間の味”をまとった空間が完成します。古さと新しさのバランスを取るデザインすべてが古いと、ただの“古びた空間”になってしまう。すべてを新しくすると、リノベの面白さがなくなってしまう。その中間を狙うのが、私たちが大切にしているデザインの考え方です。たとえば 床は無垢材で新調し、壁はあえて古いまま 古材の柱に、モダンな照明を合わせてコントラストを生む 壁の一部を“アート”として残し、他はシンプルに整えるこうすることで、空間に“新しさと懐かしさが共存する”心地よさが生まれます。素材が先に決まるから、グリーンや家具も自然に決まるこの美容室では、あらかじめ「ここにグリーンを置きたい」という要望がありました。それに合わせて、エアコンの吹き出しや光の入り方まで検討し、最適なレイアウトを決定。素材や仕上げが自然なものであるほど、観葉植物やアンティーク家具もよく馴染み、結果的に“つくり込みすぎない居心地の良さ”が生まれます。「残せるかどうか」は現地調査で見極めます「こういう風にしたいんです!」と参考画像を持ってきてくださる方も多いのですが、実際にそれができるかどうかは、現地調査で素材の状態を見てから判断しています。 コンクリートの質感が使えそうか 壁の中に断熱材や配管がないか 補修しても安全性が保たれるかどうか残したい気持ちと、暮らしやすさ・安全性の両方を見ながら、その家にとって最適な“残し方”を一緒に考えています。「築古物件の雰囲気を活かしたい」「素材の味を残してリノベしたい」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。素材探しから一緒に、“今あるものを生かす住まいづくり”をお手伝いします。

  • 【京都で住宅リノベ】細部にこだわると、住まいはもっと自分らしくなる

    コンセント、スイッチ、取手、金物、とにかく拘りがポイント。「コンセントの色も選べるんですか?」「ドアノブって、こんなに種類があるんですね」——リノベーションの打ち合わせでは、よくそんな声をいただきます。そう、リノベの面白さって“ディテール”にこだわれることなんです。今回は、店舗づくりで培ってきたリノファクの経験をもとに、細部にこだわるリノベーションの魅力をお伝えします。ディテールは、住まいの“空気”を決める床や壁、キッチンの形はもちろん大切ですが、実はコンセントやスイッチ、ドアの取っ手といった細かな部分が空間の雰囲気を大きく左右します。 白い壁にあえてシルバーのスイッチ 木の扉にアイアン調のハンドル 無垢の床に合わせた真鍮の金具こうしたディテールを選ぶことで、空間が“既製品っぽくない、あなただけの空間”になっていくのです。「こんなのがやりたい」から始まる、新しいものづくり店舗設計では、「なんとなくこういう雰囲気が好き」という相談を受けることがよくあります。画像を見せてもらったり、Pinterestで共有したりしながら、「じゃあこの素材が合いそう」「この金物を組み合わせてみようか」と、職人さんと一緒にアイデアを形にしていきます。こうして生まれるのが、“既製品では満たせないこだわり”のある空間。 市販品では足りなくて、鉄工所さんに特注で取手をつくってもらう アンティーク加工のスイッチプレートを海外から取り寄せる 木の棚板に真鍮のフックを手打ちで取り付けるそんなひと手間が、住まいの質感をぐっと高めてくれます。遠慮せず、わがままを言ってくださいリノベーションの打ち合わせでは、「こんなこと聞いていいのかな…」「無理を言っては悪いかな」と遠慮される方もいます。でも、私たちは“そのわがままこそが、唯一無二の住まいをつくる原動力”だと考えています。「この色味だけは譲れない」「このスイッチの触り心地が好き」「この棚だけは絶対ここに欲しい」そんな想いがあると、現場の職人さんたちも自然とモチベーションが高まります。実際、こだわりの多いお客様ほど、現場からも「楽しい案件だった」と声が上がることが多いんです。職人さんとの“対話”から生まれるアイデアも面白いのは、デザイナーと職人さんのやりとりの中から新しいアイデアが生まれる瞬間です。「この金物、こう付けたらもっと良くなるかも」「この高さにするなら、あえて段差をつけたら?」「それなら、配線を見せるデザインにしませんか?」図面通りに進めるだけでなく、現場の“ひらめき”が加わることで、より魅力的な空間になることがあります。「そんなところまで選べるんだ」と思ったら、リノベの世界へようこそ新築ではなかなかできないような、細部にわたる素材選び。量産された設備では満足できない方にとって、リノベーションは自由で楽しい選択肢です。もちろん、こだわりすぎて迷ってしまう方には、プロの視点でバランスをご提案します。「抜け感を出すには、ここは既製品でも大丈夫」「見た目よりも耐久性を優先したほうが良いかも」など、実用と美観のちょうどよい着地点をご一緒に見つけていきます。「細部までこだわった住まいにしたい」「既製品じゃ物足りない」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。素材、金物、スイッチ、すべての“好き”を詰め込んだ住まいづくりを一緒に楽しみましょう。

  • 【京都で住宅リノベ】水廻りを動かしたい人、ちょっと待って。リノベの自由度と制限の話

    リノベで水廻りの位置を変える時のポイント。リノベーションの魅力といえば、「自由な間取り」。「キッチンをオープンにしたい」「お風呂をもっと明るい場所に」「トイレは玄関から離したい」——そんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?でも、実は水廻りの移動には制限があること、ご存知でしたか?この記事では、リノベーションで見落としがちな“水の流れ”について、少しリアルなお話をしたいと思います。水廻りが自由に動かせるとは限らない理由キッチン・トイレ・お風呂・洗面台など、いわゆる“水廻り”。見た目や使い勝手だけでなく、「水をどう流すか」がリノベの設計において非常に重要です。特に重要なのが排水の仕組み。給水や給湯の配管は、圧力によって水を押し出すため、ある程度自由に位置を変えることができます。ところが、排水は重力を利用して流すため、“勾配”が必要になるのです。具体的には、排水管には1メートルにつき1センチほどの下り勾配が求められ、排水の出口(マンションなら縦管、戸建てなら敷地外の枡)に向かって傾けていく必要があります。離れた場所に水廻りを移すと起こることたとえば、排水口から遠い場所にお風呂を移動させたい場合。勾配を確保するためには、排水管を通す床の高さを上げる必要が出てきます。結果として 床が上がり、天井が低くなって圧迫感が出る 階段のような段差が生まれて、バリアフリー性が損なわれる 配管スペースが確保できず、そもそも移動できないこともこのように、“見た目にはわからない制約”が、設計の自由度に大きく関わってくるのです。特にマンションでは注意が必要マンションの場合、排水は「縦管(たてかん)」と呼ばれる共用の排水管に流されます。この縦管がある位置を起点にしか排水できないため、縦管から遠ざかるほど設計が難しくなるのが現実です。また、管理規約で「水廻りの移動は不可」とされている物件もあるため、工事を始める前に、管理組合の承認や規約の確認が必須となります。古い物件には、配管のリスクも潜んでいる築年数の古い住宅やマンションでは、排水管が土管や金属管だったり、そもそも敷地内の“枡(ます)”の位置が不明なケースもあります。 地中で配管が陥没していた 枡のふたがコンクリートで塞がれていた どこに流れているかわからない排水経路があったこうした問題は、購入前の段階では分かりにくいため、現地調査やインスペクションが非常に重要です。それでも移動したい!という時の選択肢どうしてもキッチンやお風呂の位置を変えたいという場合は、 床の一部を上げて排水経路を確保する 天井裏や壁内に配管スペースを工夫して確保する(物件条件による)など、設計と施工の工夫によって対応できる可能性があります。ただし、構造的な制約や既存設備の配置によっては、移動が難しいケースもあるため、事前の現地調査が重要です。図面だけではわからないこともあるからこそ、プロに相談を「この間取りにしたい!」と思って図面を描いても、実際には配管ルートが確保できず、やり直しになることもあります。だからこそ、構造や配管の知識をもった設計者や施工者と一緒に進めることが大切です。リノファクでは、物件探しの段階から“水廻りの移動が可能かどうか”を現地で確認し、夢の暮らしを実現するために、現実的なアドバイスと代替案をご提案しています。「水廻りを動かしたいけれど、できるのか不安」「この間取りって現実的に可能?」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。図面だけでなく、現地の配管や構造をしっかり確認した上で、最適なリノベをご提案いたします。

  • 【京都で住宅リノベ】図面だけではわからないから。サンプルを見ながら進める、安心のリノベーション

    クロスや塗装、左官等サンプルで確認しながら進めるリノベ。「イメージ通りの空間になるか不安で…」住宅リノベーションをご相談いただくなかで、最もよく聞くお悩みのひとつです。私たちリノファクでは、そうした不安をできるだけ減らすために、図面やCGパースに加え、“実物のサンプル”を見ながら、丁寧に進めるプロセスを大切にしています。今回は、実際の現場でどのように素材を確認しながらリノベを進めているのか、その裏側を少しだけご紹介します。建売とは違う、リノベーションの面白さと難しさ建売住宅では、完成した状態をそのまま見て、買うことができます。“実物を見てから判断できる”という意味では、安心感がありますよね。一方で、リノベーションはまだ完成していない空間をイメージしながら選んでいく必要があり、自由度が高いぶん、わかりにくさもつきものです。だからこそ私たちは、図面やパースだけに頼らず、リアルな素材を実際に見ながら決めていく方法を取り入れています。図面+パース+サンプル=完成イメージを立体的にまずはパース(完成予想図)で全体の雰囲気を共有し、その上で、照明器具や壁紙、タイル、木材など、実際に使用するサンプルを用意します。たとえば クロス(壁紙)は、A4サイズのブックサンプルに加えて、大きな貼り出しサンプルも使用 塗装はツヤ感の違い(マット/半ツヤ/ツヤあり)を比較 メラミン(木目調の樹脂板)やガラスも複数パターンを並べて検討 フードの色や棚板の素材も、サンプル現物で質感をチェック図面上ではわからない微妙な色味や触り心地も、“実物”を目で見て、手で触れて確認していただけます。「なんか違う…」を防ぐために「出来上がってみたら、想像と違った」というのは、リノベで避けたいことNo.1です。そのため、私たちは現場でお客様と一緒にサンプルを壁にあててみたり、自然光や照明の下で見比べたりしながら、慎重に最終決定を行います。たとえば、同じグレーでも、昼光色と電球色ではまったく印象が変わります。この“微差”を丁寧に調整していくことが、満足度の高い仕上がりにつながります。オーダーメイドだからこそ、素材の自由も広がるリノベーションでは、メーカー既製品にとらわれず、職人さんと一緒に素材を選んだり、オリジナルの左官壁や、特殊な金属素材なども取り入れることが可能です。実際に 和菓子屋さんの店舗では、銅の素材を3種類(ツヤ消し・半ツヤ・ツヤあり)で比較 焼肉店では、厨房フードの色をシルバー→ブラックへ変更 店舗兼住宅では、照明に合わせてタイルの“光の当たり方”まで検証など、一つ一つのパーツにこだわりを込めて仕上げています。一緒に選ぶこと自体が、思い出になりますサンプルを見ながら「どれにしようか」と悩む時間は、お客様にとっても私たちにとっても、とても楽しい時間です。悩んで、笑って、選んだ素材たちが、完成後の空間にちゃんと存在する。それは、住まいに対する愛着や記憶を育てる、“プロセスそのものが価値になる”体験だと感じています。まとめ:完成までのプロセスも、しっかり味わえるリノベを私たちリノファクは、図面だけでどんどん工事が進むリノベではなく、お客様と一緒に確認しながら進める“寄り添うリノベ”を目指しています。空間は、つくる過程でもうすでに“暮らしの一部”になりはじめている。だからこそ、安心できるプロセスを一緒に歩んでいけたらと思っています。「素材や色味をちゃんと確認してから進めたい」「完成のイメージが不安」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。パースとサンプルと、丁寧な対話で、一緒に“納得の住まい”をつくりましょう。

  • 【京都で住宅リノベ】築古物件は“お宝の山”?古い素材を楽しむリノベーションの魅力

    物件探しはアンティークなお宝さがし!「この物件、だいぶ古いですね」そう言われていたはずの住まいが、実は“味わい深い素材”の宝庫だった——。そんな経験を、私たちは何度もしてきました。リノベーションは、ただ古いものを新しくするだけの作業ではありません。古いものの中にある“価値”を見つけ、活かし、再構築すること。今回は、築古物件だからこそ出会える“お宝素材”と、それを生かす住まいづくりのヒントをお届けします。照明器具、土壁、手すり——当時の職人技が息づいている物件を見に行ったとき、ふと目にとまる古い照明器具や土壁の質感。「これ、今ではなかなか出せない雰囲気だな」と思う瞬間があります。最近では、飲食店の設計で「この雰囲気を再現したい」とリクエストされることも多く、むしろ“自然な経年変化”こそが今の空間づくりで求められる価値になっているのかもしれません。土壁が少し割れていたり、古びたスイッチが残っていたり。そうした“時間の跡”を残すことで、空間に物語性や温かみが加わるのです。“ありふれた”ものが、今となっては“特別なもの”に築古物件にある木の柱やフローリング。当時はどこにでもあった既製品かもしれませんが、今の新築住宅で使われるツルっとした建材とはまったく違う味があります。中には、製材された木材ではなく、丸太のような自然な形状の柱が残っている物件も。塗装やワックスで表情を整え直せば、唯一無二のインテリア素材になります。何気ない“古さ”の中に、誰かが大切に使ってきた時間の積み重ねが感じられる。それこそが、築古物件のリノベの醍醐味かもしれません。スイッチプレートや配線も“残したくなる”存在にときには、スイッチひとつがリノベーションの主役になることもあります。プラスチックのプレートではなく、金属のボックス+磁器のがいし引き配線。今では手に入りにくいアイテムが、現地にそのまま残っていることも。これを丁寧に取り外して再利用したり、アクセントとして壁面に残すという選択も、“素材と共存するリノベーション”としておすすめです。「残す」ことで生まれる空間の深み「全部壊して、新しいもので揃えたほうがラクなのでは?」という声もあります。たしかに、均質な材料を使えば、施工はスムーズで仕上がりもきれいに見えます。でも、リノファクが大切にしているのは、“素材の履歴”が感じられる空間です。たとえば 古い梁はそのまま活かして、白い天井とのコントラストをつくる 傷のある柱にだけワックスをかけて“味”として際立たせる 剥き出しの配線を、あえて見せてデザインに取り込むこうしたアレンジは、新築では決して得られない雰囲気を生み出します。自由に楽しみながら、“今の暮らし”に馴染ませるもちろん、古いからといってすべてをそのまま使うわけではありません。機能的に支障がある部分や、使い勝手の悪い箇所はしっかりと更新しながら、活かせるものは活かす。手を加えるところには、しっかり手を加える。そんなメリハリのあるリノベーションこそが、“古さ”と“今の暮らし”をうまくつなぐ鍵だと感じています。物件探しも、ある意味“お宝探し”です築古の物件には、図面やスペックだけでは見えてこない素材との出会いがあります。 建具の取っ手 古びた木の天井 タイル貼りの洗面スペース 年季の入った鉄製の階段手すりこうした要素に“ときめくかどうか”は、まさに現地での感覚勝負。写真や数値ではわからない“空気感”を確かめながら、お宝探しのように物件を巡ってみてください。「築古物件をうまく活かして暮らしたい」「素材の味を残したリノベをしたい」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。お宝素材を見つける目利きとして、私たちも一緒に探します。

  • 【京都で住宅リノベ】ネットでは見つからない物件がある。“足で探す”物件探しのすすめ

    ご相談は是非当社のオフィスまで。「中古住宅やマンションを買って、リノベーションしたい」そう考えて、まずはネットで物件を検索——でも、なかなか“これだ”というものに出会えない。そんな経験はありませんか?実は、リノベ向きの物件を見つけるには、ネットだけではカバーできない“現場のリアル”が存在します。今回は、そんな物件探しの裏側と、リノファクがご案内できることについてご紹介します。ネットに載っていない物件、意外と多いんですリノファクでも物件検索ができるようになっていますが、実は、掲載できない物件も多数存在しています。たとえば 現在入居中のため、写真掲載を控えている 周辺の人に知られたくない売主の希望がある 売却を検討中の“水面下情報”であるこうした事情から、ホームページやポータルサイトには非掲載となる物件が一定数あります。“まだ出てないけど、売りたいかも”の情報をつかめることも不動産会社は、売主と買主の間を取り持つ立場。だからこそ、「売りに出すか迷ってる」「相談されたばかり」という“これから出るかもしれない物件”の情報も把握しています。そんなタイミングで不動産会社を訪れたなら、「今ちょうど、こんなお話が来ていて…」という偶然の出会いがあることも。これは、ネット検索では絶対に拾えない“リアルな接点”です。一社にこだわりすぎず、いくつか話を聞いてみるのがおすすめ不動産会社によって取り扱う物件は異なります。だからこそ、複数社に相談することが物件探しのコツ。とはいえ、「不動産屋に飛び込むのはちょっと緊張する…」という方も多いかと思います。でも、そこは勇気を出してみてください。本気で物件を探しているなら、“情報の鮮度”が最も重要です。直接話をすることで、信頼できる担当者や、自分に合った提案に出会える可能性がぐっと広がります。“リノベ向き”の物件は、見極めが肝心リノベーションを前提に物件を探す場合、チェックすべきポイントは通常とは少し異なります。 間取りの変更が可能かどうか(構造や管理規約) 水回りの移動制限があるか 管理状態や長期修繕計画の有無 スケルトン解体できるかどうかこういった専門的な判断が必要になるため、リノベの視点を持ったスタッフが同行する物件選びが理想的です。リノファクでは、物件案内の際に施工スタッフが同行し、「この物件でどこまでできるか」をその場でアドバイスすることが可能です。ご来店いただければ、未掲載の情報をご案内できることもリノファクの事務所は、開放的なガラス張りの2階フロア。明るい自然光が入る、気持ちのいい空間です。最近は、挽きたてのコーヒーもご用意しておりますので、「ネットで探すのに疲れた…」という方は、どうぞお気軽にお立ち寄りください。ご希望の条件を直接お聞きすることで、「まだ出ていないけれど、出そうな物件」「情報が入り次第ご連絡できる物件」など、“タイミングを逃さない”体制も整えられます。憧れの暮らしは、“物件選び”から始まります理想のライフスタイルは、リノベーションで形にすることができます。でもその前に、「土台となる物件選び」がとても大切。そして、良い物件に出会うには、ちょっとだけ行動量が必要です。ネット検索+店舗での相談。この組み合わせが、リノベ成功の近道になるはずです。リノベに向いている物件を探している方、「探しているけど、なかなか決めきれない…」という方も、ぜひリノファクまでお気軽にお越しください。コーヒーを飲みながら、一緒に“これからの暮らし”をお話ししましょう。

  • 【京都で住宅リノベ】RCマンションの“素顔”を活かす。コンクリート剥き出しの魅力と注意点

    コンクリート剥き出しがカッコいい!「コンクリートの天井、壁。無骨でかっこいい。こんな住まいに憧れる」そんな方にこそおすすめしたいのが、RC造(鉄筋コンクリート造)のマンションを活かしたリノベーションです。ただし、見た目の魅力だけでなく、実際に暮らすことを考えた時には気をつけたいポイントもあります。今回は、店舗設計で数多くRC造のデザインを手がけてきたリノファクだからこそお伝えできる、住まいとしてのRCリノベの楽しみ方と注意点をご紹介します。RC造マンションの“素材感”はやっぱりかっこいい 無骨なコンクリートの壁や天井 柱や梁がそのまま現れている構造 白い塗装や木との組み合わせで魅せるコントラスト私たちがこれまで手がけてきたフレンチレストランや美容室、パーソナルジムの事例でも、コンクリートを活かしたデザインは常に人気があります。素材の“まま”を見せる潔さ。照明の影が落ちるときの立体感。無機質なのに温かみを感じるような空気感。そんな空間を、自宅でも楽しみたいという方が増えています。でも、RC造の住まいで“剥き出し”にするのは簡単じゃない一方で、住宅となると事情が変わってきます。マンションは居住性を重視するため、RC造でもその上からクロスやボードが貼られていることが多く、コンクリートがむき出しで見られる物件は少ないのが現実です。スケルトン状態(内装を全て解体した状態)で販売される物件もありますが、それはごく一部。多くの場合は、「買ってから壊す」=解体工事が必要になります。解体にはコストとリスクが伴うRC造のコンクリートを剥き出しにするには、内装を撤去する必要があり、その分の費用(解体費)が追加でかかります。また、コンクリート面の状態がキレイとは限らないため、剥がしてみたら補修が必要だったり、意図しない配管や配線が出てくることも。つまり、「かっこよさ」を狙うには、一定の覚悟と柔軟な対応が求められるのです。配管剥き出しの“音問題”にも注意もうひとつ忘れてはいけないのが、音の問題です。コンクリートに配管が通っている場合、剥き出しにすると、上階の住人が水を流した音やトイレの音がダイレクトに聞こえてくるケースがあります。見た目のかっこよさを優先して配管も露出にすると、生活音が響きやすくなって、日々のストレスにつながる可能性も。私たちは、見せる部分と隠す部分を上手に分けながら、デザインと機能性のバランスを取るようにしています。残す・塗る・覆う——仕上げ方にも選択肢がある剥き出しのコンクリートにも、いくつか方法があります: 元のコンクリートのまま仕上げにする(ラフで無骨な印象) クリア塗装で保護しつつ素材感を活かす 白などでペイントして柔らかさを出す 一部はボードや木材でカバーし、見せ場だけを残すすべてを剥き出しにしなくても、“見せるコンクリート”のポイントを押さえることで空間全体の印象が変わります。店舗設計のノウハウを、住まいに活かすリノファクは、京都市内で300件以上の店舗づくりを手がけてきた実績があります。特にRC造の物件では、“素材を活かす設計”に多くのノウハウがあります。 魅せる照明の当て方 コンクリートと木・鉄・布などの素材の組み合わせ 配管・配線の処理や音対策そうした技術や発想を、住まいのリノベにも活かしていけたらと考えています。まとめ:コンクリートは“仕上げ”にも“素地”にもなる自由な素材RC造の魅力は、構造そのものをデザインに取り入れられること。ただし、“剥き出し”が必ずしも最適とは限らないことも、現場ではよくあります。見た目だけでなく、機能性や快適さ、暮らしやすさを含めて、「どこを見せて、どこを隠すか」を一緒に考えていきましょう。RC造のマンションを買ってリノベしたい方、「剥き出しの空間って実際どうなの?」と気になっている方は、ぜひリノファクまでお気軽にご相談ください。

  • 【京都で住宅リノベ】女性デザイナーの“生活目線”が、住まいの心地よさをつくる

    当社には多数の女性リノベーションデザイナーが在籍しています。「なんだか使いづらい」「もっとここに収納があればいいのに」毎日の家事や育児の中で感じる小さな不便さ。その気づきこそ、住まいづくりにおける“本当のヒント”かもしれません。今回は、リノファクの現場で実際に起こったエピソードをもとに、生活に寄り添ったリノベーションのつくり方をご紹介します。デザインプランに“リアルな生活感”が加わる瞬間ある日、スタッフ全員がチャット上で共有している設計プランの検討中。男性デザイナーが提案していた水回りのレイアウトに、子育て中の女性デザイナーからすかさずコメントが入りました。「キッチン周り、もう少し収納があると安心かも」「洗面台の位置、朝の支度が被ると動線が窮屈かもしれませんね」現場にいなくても、日常の生活動線や家事負担の実感があるからこそ、図面だけでは見えてこない“暮らしの使い心地”に気づけるのです。もちろん、男性デザイナーも負けていません女性デザイナーの指摘に対し、男性デザイナーも「ではどう組み込むか?」を真剣に考えます。 限られたスペースの中で収納を増やすには? 構造的に無理のないように洗面台を移動するには? 配管や電気工事の制約は?生活目線と設計技術、それぞれの得意分野が掛け合わさることで、より現実的で心地よいプランが練り上げられていきます。一人の担当だけで進めない、“チーム設計”の強みリノファクでは、プランの検討や意見交換を担当者だけに任せず、スタッフ全体で行う仕組みをとっています。 子育て中の女性デザイナーの声 現場管理を経験しているスタッフの視点 デザインのバランスにこだわる設計者のアイデア多様な立場からのフィードバックが、一人では気づけない設計の“穴”や可能性を埋めてくれるのです。「家事=女性」の発想はもう古いけれど…もちろん、「家事は女性がするもの」という価値観は今の時代にはそぐわないものです。ですが、依然として「家づくりの打ち合わせに関わるのは奥様が中心」という構図は多く、女性ならではの視点が大きく活きる場面がたくさんあります。たとえば 家族分の洗濯物を干す・畳む・しまう流れ 子どもの送迎と荷物置き場の動線 朝食づくりと身支度が交差する朝のバタバタこれらを“体感として知っている”デザイナーがチームにいることで、空間の設計がより「日常にフィットするかたち」へ近づいていくのです。納得のいくリノベプランは、対話から生まれる私たちは、お客様との対話を何よりも大切にしています。要望を聞いて図面に落とし込むだけでなく、「本当は何が気になっているのか」「どう暮らしたいのか」を丁寧に拾い上げていく——そこに、女性デザイナーの共感力や観察力、男性スタッフの技術力や柔軟な調整力が掛け合わさることで、暮らしにぴったり寄り添うプランが生まれると私たちは考えています。最後に:わたしたちも日々、暮らしを学んでいますちなみにこの記事を書いたスタッフも、実は家事は奥さん任せ……。「暮らしのことを考えるプロとして、もっと自分の暮らしにも向き合わなきゃ」と、反省の気持ちを込めながら綴っています。家づくりは、お客様と一緒に進めていくもの。そして、日常のリアルな気づきこそが、住まいをより良くしてくれるヒントになるのだと、あらためて感じています。「自分の暮らしに合ったプランを一緒に考えてほしい」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。女性デザイナーをはじめ、多彩なスタッフが寄り添ってご提案いたします。

  • 【京都で住宅リノベ】中古住宅×リノベーションは、思っているよりタイトなスケジュールです

    工事契約書が住宅ローンの申込みに必要!「中古住宅を買って、それからゆっくりリノベのことを考えればいいよね」——そんなふうに思っている方も多いかもしれません。ですが、住宅ローンでリノベ費用まで含めて借りようとすると、意外と“のんびり”していられないのが現実です。今回はその理由と、スムーズに進めるためのコツをご紹介します。中古住宅だけの購入なら、そこまで急がなくていい住宅ローンで物件だけを購入する場合、申込→審査→契約→決済という流れで、比較的スケジュールには余裕があります。特に金融機関の審査を待つ時間は長めで、買い手にとっては“待ち時間が長い”と感じることもあります。でもここにリノベーションを加えると、一気に忙しくなるのです。“リノベ費用も住宅ローンにまとめられる”のは便利だけど…近年、中古住宅の流通促進を目的に、リノベーション費用も含めて住宅ローンが組めるようになってきました。これはとても便利な仕組みで、かつてのように“金利が高いリフォームローン”を別に組まなくても済むようになっています。でもその代わりに、住宅ローンの本申込には「リノベーション工事の見積書・契約書」が必要になります。つまり、物件を買う段階で、リノベの打合せも同時進行しておかないといけないのです。いい物件が見つかってからでは間に合わない?たとえば、ある中古マンションを「これにしよう」と決めたとして、その後に「どんなリノベをしようか」と考え始めたのでは、ローン申込期限に間に合わない可能性があります。というのも、住宅ローンには「申込から◯日以内に書類を提出してください」という期限があるからです。間取りを考えて、設備を選んで、予算をすり合わせて、見積もりを取って、契約まで進めて——この工程を、短期間でクリアしなければいけません。土日しか動けない方は、なおさらスピード感が大切「平日は仕事で動けない」という方も多いですが、その場合、週末に一度だけ話すペースでは間に合わないこともあります。そこで私たちは、LINEやメール、オンラインMTGなどを活用し、なるべく“時間に縛られないやりとり”で進められるようにしています。限られた時間の中でも、プランをまとめ、費用感を共有し、意思決定を支える体制を整えています。事前に準備しておくとスムーズに進むこと住宅ローンのスケジュールに余裕を持たせるためには、あらかじめ以下のようなことをまとめておくとスムーズです。 どんなライフスタイルにしたいか(家族構成や暮らし方) 間取りのイメージ(広くしたい/収納を増やしたい等) 好みのテイスト(ナチュラル、モダン、和風など) 使いたい素材や設備(予算とのバランスも含めて)これらをもとに、設計者と早めにやりとりが始められると、見積書・契約書の準備もスムーズになります。一緒に“間に合うリノベ”を進めましょう中古住宅+リノベーションは、「建物の価値」だけでなく「暮らしの価値」まで考えて家づくりができる、とても魅力的な選択肢です。でもその分、調整や判断が必要な場面も多く、スピード感と柔軟性が求められます。リノファクでは、 不動産仲介とリノベ設計をワンストップで対応 スピーディな見積・プラン提案 忙しい方でも進めやすいLINEやオンライン打合せ対応こうした体制で、限られた時間の中でも安心して家づくりが進められるようサポートしています。「中古物件を買ってリノベしたいけど、何から始めたらいいかわからない」そんな方も、リノファクまでお気軽にご相談ください。物件選びから資金計画、設計・施工まで一貫してお手伝いしています。

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