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ARCHIVE 2021年03月
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【京都で住宅リノベ】職人の力で家ができる。リノベの現場を支える“見えないチームワーク”
職人さんとのチームワークがリノベーション成功の鍵。リノベーションと聞くと、図面を引いた設計士や、窓口で相談に乗ってくれるスタッフのイメージが先に浮かぶかもしれません。けれど実際に空間をカタチにしてくれるのは、現場で働くたくさんの職人さんたちです。今回は、あるリノベーション現場での様子をご紹介しながら、普段あまり語られることのない“家ができるまでの舞台裏”をお届けします。一人の大工さんが全部やっているわけじゃない?「リノベって、大工さんが全部作ってるんですよね?」そう思われている方もいるかもしれません。実は、リノベーションは分業制のチームプレーです。構造を組む大工さんだけでなく、電気、水道、塗装、クロス(壁紙)、床張り、家具、ガス、空調……数えきれないほどのプロフェッショナルが、順番に現場に入り、作業を重ねていきます。まずは「解体屋さん」が空間をまっさらにリノベのスタートは、不要な壁や設備を壊すところから。ここでは、解体屋さんが“何を残して、何を壊すか”を見極めながら作業します。古い梁や柱を残す場合は、壊しすぎない技術が必要になることも。墨出しから始まる「大工工事」壁の位置、棚の高さ、天井のライン。これらを正確に決めるのが、大工さんによる墨出し作業です。レーザーを使って水平・垂直を測りながら、柱を立て、壁を組み上げていきます。構造だけでなく、棚板や造作家具、ニッチなど、空間の“骨格”をつくるのが大工さんの役割です。現場では、寸法に対する正確さとスピードの両立が求められます。「電気」「水道」「空調」はタイミングが命見えないところで最初に動くのが、電気屋さん、水道屋さん、ガス屋さん、空調・換気の設備業者さんです。壁を立てる前に、配線・配管の“仕込み”をしておく必要があるからです。コンセントの位置、照明の配線、給湯器の設置場所などを事前に調整し、大工工事が終わった後には、照明器具やスイッチの設置に再び登場します。内装の仕上げは、「クロス屋さん」「塗装屋さん」「床屋さん」空間に色がつき、質感が出てくるのはこのタイミング。塗装屋さんが木部を塗り、クロス屋さんが糊をつけた壁紙を手際よく貼っていきます。床もフローリング材、シート材、カーペットなどに応じて、職人さんが変わります。素材ごとに扱い方や仕上がりが異なるため、専門の職人さんによる繊細な作業が求められます。家具と設備を一緒に仕上げる「合わせ技」も照明付きの棚や、収納内にコンセントを仕込む場合などは、家具職人さんと電気屋さんが連携します。“現場合わせ”でその場の調整が必要なことも多く、職人同士のチームワークが発揮される瞬間です。看板屋さんの出番も、意外とある?住宅リノベでは少ないと思われがちですが、 透明ガラスに目隠しフィルムを貼る 室内ドアにカッティングシートで装飾するなど、看板屋さんの技術が活躍する場面もあります。また、左官屋さんやタイル職人さんなど、“空間に表情をつくるプロ”たちも欠かせません。リノファクの現場は、“顔の見えるチーム”でつくる私たちがリノベーションで大切にしているのは、信頼できる職人さんたちとの継続的な関係性です。長年一緒に仕事をしてきた大工さん、電気屋さん、クロス屋さん……名前も顔もわかっていて、冗談も言い合えるようなチームで現場をつくっています。そうした“空気のいい現場”が、お客様にも安心して工事を見守っていただける理由のひとつです。図面だけではできない、“現場で仕上げる住まい”もちろん、リノベーションは設計がとても重要です。でも、現場での判断や職人さんの経験値によって、図面以上の空間が仕上がることも多々あります。だからこそ、私たちは「現場でのやりとり」も丁寧に、職人さんとの連携を大切にしながら、空間づくりを進めています。リノファクでは、京都で実績ある職人さんと一緒に、住まいづくりを丁寧に行っています。ご相談はこちらからどうぞ。舞台裏も知っていただけると、リノベがもっと面白くなるはずです。
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【京都で住宅リノベ】“つくる過程”も楽しむ、オーダーメイドな住まいづくり
丁寧に伝えて作ってもらうオーダーメイドなリノベーション。「せっかくリノベーションするなら、自分たちの暮らしにぴったりな家をつくりたい」そんな想いから住宅リノベーションを検討される方が増えています。でも実は、“こだわりの住まい”を実現するには、設計図面だけではなく、現場での丁寧なやりとりがとても大切なのです。今回は、私たちリノファクが日々行っている“オーダーメイドの住まいづくり”について、少しだけ裏側をご紹介します。リノベーション=フルオーダー、だと思っていい既製品を並べてつくる新築とは違い、リノベーションは既存の空間に合わせて一つひとつ調整していく、ほぼフルオーダーの工事です。建具や照明など既成のパーツを使うこともありますが、 どこに設置するか どの高さにするか どんな素材と組み合わせるかといった部分はすべて“現場で決める要素”が多く、結果として世界に一つの空間になります。完成済みのリノベ物件もわかりやすくて便利ですが、自分たちの暮らしに合わせてゼロからつくる空間は、やっぱり思い入れの深さが違います。決め事リストで、一つずつ形にしていくリノファクでは、お客様との打ち合わせの中で「決め事リスト」を使っています。これは、住まいづくりの中で決めなければならない項目をすべてリストアップし、優先順位とスケジュールを整理したものです。 キッチンの高さ コンセントの位置と数 壁や床の素材 照明の種類と取り付け位置ひとつひとつをデザイナーと一緒に考えながら、期限を決めて段階的に決定していきます。「何から決めればいいかわからない」という方でも、安心して順を追って形にしていける仕組みです。職人さんと“空間の完成形”を共有する図面を見ただけでは、空間のイメージを完全に共有するのは難しいもの。だからこそ、私たちは職人さんと丁寧に情報を共有することを大切にしています。たとえば、照明の高さひとつでも、「立って見た時と座って見た時で印象が変わる」「ダウンライトと間接照明の光の重なりを見ながら微調整する」といったように、細かなこだわりを言葉と身振りで伝えながら調整しています。この積み重ねが、“図面以上の空間”を生み出すカギになります。素材サンプルを手に取り、悩んで、決めていくリノベでは、素材選びも大切なプロセスです。床材の肌触り、壁の色味、塗装の質感……図面上ではわからない情報を、実物のサンプルを並べながら、ひとつずつ確認していきます。特に、光の当たり方や見る角度によって印象が変わる素材は、現地での確認や照明シミュレーションを重視します。たくさん悩んで決めた素材ほど、完成後に愛着がわいてくるものです。ちょっとした工夫にも、物語を込めるときには表札のサイズや位置まで一緒に考えることもあります。「見えすぎず、隠れすぎず、さりげなく」そんな調整を職人さんと交えながら進めていくのも、リノベならではの楽しさです。このような細やかな工夫の積み重ねが、“ただの住まい”ではなく、“物語のある空間”を生み出します。完成品では得られない、記憶に残る住まい既製品を並べるだけの空間づくりも、もちろん便利です。でも、自分たちの手でつくり上げた空間は、過程そのものが思い出になり、暮らしに深く根を張っていきます。多少時間も手間もかかりますが、それを乗り越えた先にあるのは、「この空間にしてよかった」と思える、確かな実感です。リノファクでは、お客様に寄り添った“対話しながらつくる”リノベーションを行っています。まずはご相談フォームから、お気軽にご連絡ください。
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