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ARCHIVE 2021年04月
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【京都で住宅リノベ】“そのまま”を活かす、素材の魅力。古さを味に変えるリノベの工夫
古いものを活かすのは新築では出来ないリノベの良さ。リノベーションの大きな魅力のひとつが、「古いものを活かせる」こと。新築では選ばれにくい古材や傷のある壁も、リノベでは味わいやストーリーを持った素材として捉えることができます。今回は、実際にリノファクが関わった美容室の事例をもとに、“そのままの素材”を活かすテクニックと、その面白さについてご紹介します。解体してわかった“お宝の壁”——階段跡がそのままアートにこの物件は、もともとテナント+住居の複合だったため、玄関から2階へ上がる階段が設置されていました。新たに1階を美容室にリノベーションするにあたり、階段を撤去したところ——なんとも味わいのある壁跡が現れたのです。これを見た瞬間、「これは絶対に残したい!」と。凹凸やコンクリートの質感、構造の名残がそのまま空間の“深み”として活きる素材になりました。これを一から作ろうと思っても、コストも手間もかかり、しかも“狙って作った感”が出てしまいがち。だからこそ、偶然出てきた“本物”を活かすのが、リノベならではの醍醐味です。“汚れ”も“味”に変える。補修のセンスが鍵一方で、「すべてを残せるわけではない」のも事実。同じように古い壁でも、汚れや傷みが強すぎる場合は、そのまま使うのが難しいこともあります。この現場では、もう一方の壁面は補修+整え直しを行い、“素材感は残しつつ、美しく見せる”工夫をしました。クラック(ひび)は埋めるけれど、質感は塗りつぶさない汚れは落としつつ、エイジング風の色むらは活かす木部の染みは削らず、ワックスで落ち着かせるこうした調整により、新品では出せない“時間の味”をまとった空間が完成します。古さと新しさのバランスを取るデザインすべてが古いと、ただの“古びた空間”になってしまう。すべてを新しくすると、リノベの面白さがなくなってしまう。その中間を狙うのが、私たちが大切にしているデザインの考え方です。たとえば 床は無垢材で新調し、壁はあえて古いまま 古材の柱に、モダンな照明を合わせてコントラストを生む 壁の一部を“アート”として残し、他はシンプルに整えるこうすることで、空間に“新しさと懐かしさが共存する”心地よさが生まれます。素材が先に決まるから、グリーンや家具も自然に決まるこの美容室では、あらかじめ「ここにグリーンを置きたい」という要望がありました。それに合わせて、エアコンの吹き出しや光の入り方まで検討し、最適なレイアウトを決定。素材や仕上げが自然なものであるほど、観葉植物やアンティーク家具もよく馴染み、結果的に“つくり込みすぎない居心地の良さ”が生まれます。「残せるかどうか」は現地調査で見極めます「こういう風にしたいんです!」と参考画像を持ってきてくださる方も多いのですが、実際にそれができるかどうかは、現地調査で素材の状態を見てから判断しています。 コンクリートの質感が使えそうか 壁の中に断熱材や配管がないか 補修しても安全性が保たれるかどうか残したい気持ちと、暮らしやすさ・安全性の両方を見ながら、その家にとって最適な“残し方”を一緒に考えています。「築古物件の雰囲気を活かしたい」「素材の味を残してリノベしたい」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。素材探しから一緒に、“今あるものを生かす住まいづくり”をお手伝いします。
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【京都で住宅リノベ】カウンターのある暮らし。暮らし方を自由にする住まいの工夫
お店のようなカウンターを住まいに「飲食店のようなカウンターが自宅にあったら、ちょっと素敵かも」そう思ったことがある方にこそ、ぜひ知っていただきたいアイデアがあります。リノベーションでは、カウンターを単なる“食事の場”としてだけでなく、多用途に活かす設計が可能です。今回は、美容室の設計施工事例をベースに、「カウンターのある暮らし」の魅力と、住まいに取り入れる際のヒントをご紹介します。カウンターは、“使い方の幅”が広がる場所カウンターといえば飲食店のイメージが強いですが、実は住まいの中でもとても便利な存在です。 朝食やコーヒーを楽しむミニダイニングに 子どもが宿題をする“並びデスク”に お気に入りの本を読んだり、PC作業をしたりする“自分時間”の場に一つのカウンターが、時間帯や使う人によって、さまざまな顔を持つのが魅力です。柱を生かした、重厚感のある造作カウンター今回ご紹介する施工事例では、ナチュラルな空間の中に、古材の柱をつなぎ合わせて造作した重厚なカウンターを設けました。店舗でありながらも、まるでカフェのような落ち着きと、住宅のような温かみが共存する空間です。このアイデアを住まいに応用すれば、 リビングの一角に“ほっと落ち着く居場所”をつくる ダイニングテーブルとは異なる、セカンドスペースとして活用するなど、生活にゆとりと変化を生み出す空間がつくれます。“お店みたいな住まい”を叶えるヒント私たちはこれまで、美容室やカフェ、物販店など多様なお店をつくってきました。そのなかで、「カフェみたいな塾にしたい」「本屋さんみたいなオフィスにしたい」といった、業態を超えた空間のリクエストをたくさんいただいてきました。住宅リノベーションでも、そういった柔軟な発想はとても有効です。たとえば カウンターにペンダントライトを合わせて“カフェっぽさ”を演出 壁に飾り棚をつくり、雑貨や食器をディスプレイ ドレッサーの代わりに美容室のような鏡台を設置こうした“お店っぽさ”を暮らしに取り入れることで、毎日の時間がちょっと特別になるのです。棚ひとつにも、こだわりを込めてこの美容室では、棚受けの金具を使わずに壁から直接棚板を出す特殊な取り付け方法を採用しました。これは「棚を浮かせることで、壁面に軽やかさを出す」という狙いがあるからです。住まいでも、見せる収納や飾り棚を設ける際に、こういったデザインの工夫を加えることで、空間の質が一段と上がります。小さなこだわりの積み重ねが、家への愛着を深めてくれます。どこまでが“家”で、どこからが“お店”かは、自由でいい今回の施工事例は“美容室”ですが、「お店のような住まい」や「家のようなお店」といった境界をゆるやかにするデザインは、住まいづくりでも増えています。 リビングの一角にカフェのようなカウンター 玄関にショップ風の飾り棚と照明 キッチンにバースタイルのスツールこうした工夫は、毎日の暮らしをちょっと楽しく、ちょっと自分らしくしてくれます。まとめ:カウンターから広がる、暮らしの可能性カウンターは、ただの家具ではありません。そこに集う時間や、並んで過ごす人との関係、そして自分と向き合う静かな時間。そんな“暮らしの器”として、リノベーションで取り入れてみる価値は十分にあります。「カウンターのある住まいに興味がある」「カフェのような空間にしたい」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。物件探しからリノベ設計・施工まで一貫してお手伝いしています。
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