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  • 【京町家リノベ】光と土間と暮らしのかたち。― 後編 ―

    町家リノベーションプロジェクト-後編-町家リノベーション「DOMA×NAKA-NIWA」プロジェクト、今回はその後編。いよいよ、解体から施工、そして完成直前までの様子をご紹介します。解体から見えてくる“本当の姿”解体工事が始まると、これまで図面や目視だけではわからなかった部分が次々と明らかになります。想定していたよりも傷んでいた箇所、逆にしっかりと残っていた構造体など、調査時との“誤差”が出るのも町家ならでは。けれど、それもまた町家の面白さ。構造補強が必要な部分には、新たな梁や筋交いを追加しながら、もともとの意匠や空間構成を崩さないよう丁寧に調整していきました。土間と中庭、そして吹き抜け今回の計画の中心にあったのが、“DOMA”と“NAKA-NIWA”。玄関から続く土間は、ただの通路ではなく、靴を履いたまま腰掛けられる場所としても、雨の日に荷物を置くスペースとしても使える、日常の“余白”のような存在。そして中庭は、吹き抜けを通じて2階からの光を受け止め、風を通し、外と内とをゆるやかにつなぐ場所となりました。時間帯によって光の表情が変わるその様子は、まるで家の“呼吸”のようでもあります。現場で決まるディテール町家リノベでは、現場での判断がとても重要です。もとの柱をどう見せるか、古材と新材のつなぎ目をどう納めるか。壁の左官仕上げの風合い、造作家具の高さ、照明の取り付け位置——ひとつひとつ、現地で職人さんと確認しながら決めていきます。既製品では得られない、空間にぴったりと馴染む納まり。その積み重ねが、心地よさにつながっていきます。「暮らしがはじまる家」へ工事の終盤。クリーニングが入り、養生が剥がされ、仕上げのディテールが整っていくと、そこにはもう“現場”ではなく、“暮らしの場所”がありました。私たちはいつも、「完成」はゴールではなく、「ここからはじまる」という気持ちでお引き渡しを迎えています。DOMA×NAKA-NIWAもまた、この場所で新たな日常が重ねられていくことを楽しみにしながら、最後の仕上げを見届けました。完成写真や空間の全貌は、こちらの施工事例ページにてご覧いただけます。>>DOMA×NAKA-NIWA|施工事例はこちら

  • 【京都で住宅売却】売却をする前に知っておいてほしいこと。

    売却する人も知っておいてほしいリノベーションという選択肢!「この家、売りに出そうかな」そう思ったとき、多くの人がまず考えるのが、「どこか直してからの方がいいかな?」ということ。床の傷、古いキッチン、汚れた壁紙……“きれいにしてから売ったほうが売れやすい”と思っていませんか?でも実は、その修理、しなくてもよかったかもしれません。今回は、リノベ前提で住宅を探している買い手が増えている今だからこそ知っておきたい、“売却前の新しい考え方”をご紹介します。リノベーションしたい人は、“そのまま”を求めている「今の家は新築っぽく綺麗すぎて、自分らしく手を加えづらい」そんな声を聞くことが増えてきました。実際、リノファクには「多少古くてもいいから、自分好みにリノベしたい」というお客様が多くいらっしゃいます。彼らにとって大切なのは、 自由に間取りを変えられること オリジナルな空間づくりができること 余計なリフォームがされていない“素材感のある物件”であることつまり、中途半端に手を加えてあるより、“現状のまま”の方がむしろ喜ばれるケースもあるのです。売るための“修理”が、かえってマイナスになることもたとえば 使いやすくなったキッチン→買い手は撤去前提でコスト増に 新しく貼り替えた壁紙→好みが合わず、結局また貼り替え 部分的な修理→かえって「ここだけ浮いて見える」印象に“よかれと思って”の修理が、買い手にとっては不要な工事だったということ、実は少なくありません。スケルトンに近い状態の方が、好まれる場合もたとえば、床が剥がされている物件を見て「これはダメだ…」と思うのは一昔前の話。今は「むしろこの方が、排水や配管が通しやすい」「自分で素材を選べる」といった前向きな評価をする人が増えています。古びた建具や経年変化のある柱も、“レトロで渋い”“味がある”と捉える人にとっては、価値ある素材です。売却相談の前に、修理やリフォームはストップ!売却を検討しているなら、まずは不動産とリノベの両方を扱うプロに相談してください。リノファクでは、売却相談の段階で建物を拝見し、「そのまま売った方がいいか」「最低限、どこを直しておくと売りやすいか」など、売却後の活用方法まで踏まえたご提案が可能です。“リノベ向き物件”として、しっかり紹介できますリノファクでは、京都市内を中心に、リノベーションを希望される方に向けて物件をご紹介しています。 スケルトンに近い状態の家 古さを活かせる町家や中古マンション 手を加えず“素材”としての魅力がある家「どうぞこの家を、あなたの好きなように育ててください」そんな想いでつながる売却も、これからの時代の一つのかたちです。多様な価値観に合った売却方法を買い手のニーズは、本当に多様化しています。 スケルトンから自分で内装を作りたい人 古い建具やガラスを活かしたい人 土間や梁の雰囲気を大切にしたい人そんな人たちに向けて、“素材感を活かした売り方”ができるのも、リノベに強い会社ならではのアプローチです。「古い家だから、売るには修理が必要かな…」と迷っている方、まずはリノファクまでお気軽にご相談ください。無理にリフォームせず、“そのまま”の価値を活かして売る方法、一緒に考えてみませんか?

  • 【京都で住宅リノベ】無難じゃなくていい。“やりすぎ”くらいがちょうどいいリノベーション

    ドルミールさんに学ぶリノベーションテクニック。「リノベーションって、どこまでやっていいんだろう?」そう思って、つい無難に、一般的に、万人向けにまとめてしまう——それはとてもよくあることです。でも、せっかく“つくる”住まいを選んだなら、ちょっとやりすぎなくらいが、実はちょうどいい。今回は、京都・八坂の塔の近くにオープンした店舗リノベの事例をヒントに、“攻めたリノベ”の魅力をご紹介します。光と影を活かして空間にギャップを生むまず入口を入ってすぐに目に入るのは、まるで実験室のようなキッチン空間。黒を基調とした室内に、清潔感ある白の厨房が浮かび上がるように設計されています。これは“光と影”を使ったテクニック。明るさのコントラストをつけることで、空間に奥行きとリズムが生まれるのです。住宅でも応用できます。たとえば リビングと寝室で照明の色や明るさを変える 廊下を少し暗めにして、部屋に入ったときに開放感を演出 あえて日中は光が届かない場所を“落ち着きの間”にするこうした工夫が、空間に表情を与えてくれます。天井をあえて“抜いたまま”の大胆さ木造建築だったこの物件では、一部の天井を解体し、昔ながらの木組みをそのまま見せる仕上げに。年数を重ねた梁の色味や質感が、現代の素材にはない存在感を放ちます。階段はモルタル仕上げ、そこにスチールの手すり。この無骨さがまた、木の温かみを引き立ててくれます。「お店だからできることでしょ?」と感じるかもしれませんが、むしろ住まいこそ、自分の“好き”を優先できる場所。毎日を過ごす空間だからこそ、自分好みにとことん突き詰めてみる価値があります。“黒い壁にフラワー”というギャップを楽しむ室内には、天井から吊るしたプリザーブドフラワーがふわりと広がり、その背景には黒い壁と古材風のフローリング。そして、その先に広がるのは大きな窓。この大胆な組み合わせが、「住まい」として見ても、まったく違和感がない。むしろ暮らしを豊かにする“非日常”のスパイスになっています。ライフスタイルはどんどん自由になっている「リビングで勉強するより、カフェの方が集中できる」「在宅ワークは、リビングより半個室のほうが落ち着く」そんなふうに、住まいの在り方も、日々アップデートされているのが今の時代。ならば住まいも、「こうあるべき」から離れて、「自分が心地よいかどうか」で選んでもいいはず。空間の“常識”にとらわれず、住まいも“好き”でつくる時代が来ていると、私たちは感じています。京都の町並みと、やりすぎリノベの共存も可能もちろん京都では、町家や歴史的景観がある地域も多く、「外観を大胆に変える」のは制限されることもあります。でも、室内ならある程度自由が利くのも事実。和の外観と、現代的な室内のギャップがむしろ魅力になるケースもあります。たとえば 和風建築の中に、無機質な素材で構成したLDK 土間を広く取って、ギャラリーのような空間に 暗めの照明と素材で“静かな空気”をつくる寝室こんなリノベも、今は受け入れられる時代になってきました。「やりすぎかな?」と思うくらいが、ちょうどいい。リノベーションで“自分らしい空間”を叶えたい方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。あなたの“好き”を、住まいという形にするお手伝いをします。

  • 【京都で住宅リノベ】“そのまま”を活かす、素材の魅力。古さを味に変えるリノベの工夫

    古いものを活かすのは新築では出来ないリノベの良さ。リノベーションの大きな魅力のひとつが、「古いものを活かせる」こと。新築では選ばれにくい古材や傷のある壁も、リノベでは味わいやストーリーを持った素材として捉えることができます。今回は、実際にリノファクが関わった美容室の事例をもとに、“そのままの素材”を活かすテクニックと、その面白さについてご紹介します。解体してわかった“お宝の壁”——階段跡がそのままアートにこの物件は、もともとテナント+住居の複合だったため、玄関から2階へ上がる階段が設置されていました。新たに1階を美容室にリノベーションするにあたり、階段を撤去したところ——なんとも味わいのある壁跡が現れたのです。これを見た瞬間、「これは絶対に残したい!」と。凹凸やコンクリートの質感、構造の名残がそのまま空間の“深み”として活きる素材になりました。これを一から作ろうと思っても、コストも手間もかかり、しかも“狙って作った感”が出てしまいがち。だからこそ、偶然出てきた“本物”を活かすのが、リノベならではの醍醐味です。“汚れ”も“味”に変える。補修のセンスが鍵一方で、「すべてを残せるわけではない」のも事実。同じように古い壁でも、汚れや傷みが強すぎる場合は、そのまま使うのが難しいこともあります。この現場では、もう一方の壁面は補修+整え直しを行い、“素材感は残しつつ、美しく見せる”工夫をしました。クラック(ひび)は埋めるけれど、質感は塗りつぶさない汚れは落としつつ、エイジング風の色むらは活かす木部の染みは削らず、ワックスで落ち着かせるこうした調整により、新品では出せない“時間の味”をまとった空間が完成します。古さと新しさのバランスを取るデザインすべてが古いと、ただの“古びた空間”になってしまう。すべてを新しくすると、リノベの面白さがなくなってしまう。その中間を狙うのが、私たちが大切にしているデザインの考え方です。たとえば 床は無垢材で新調し、壁はあえて古いまま 古材の柱に、モダンな照明を合わせてコントラストを生む 壁の一部を“アート”として残し、他はシンプルに整えるこうすることで、空間に“新しさと懐かしさが共存する”心地よさが生まれます。素材が先に決まるから、グリーンや家具も自然に決まるこの美容室では、あらかじめ「ここにグリーンを置きたい」という要望がありました。それに合わせて、エアコンの吹き出しや光の入り方まで検討し、最適なレイアウトを決定。素材や仕上げが自然なものであるほど、観葉植物やアンティーク家具もよく馴染み、結果的に“つくり込みすぎない居心地の良さ”が生まれます。「残せるかどうか」は現地調査で見極めます「こういう風にしたいんです!」と参考画像を持ってきてくださる方も多いのですが、実際にそれができるかどうかは、現地調査で素材の状態を見てから判断しています。 コンクリートの質感が使えそうか 壁の中に断熱材や配管がないか 補修しても安全性が保たれるかどうか残したい気持ちと、暮らしやすさ・安全性の両方を見ながら、その家にとって最適な“残し方”を一緒に考えています。「築古物件の雰囲気を活かしたい」「素材の味を残してリノベしたい」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。素材探しから一緒に、“今あるものを生かす住まいづくり”をお手伝いします。

  • 【京都で住宅リノベ】DIYしたい方へ。プロに頼る部分と、自分で楽しむ部分のちょうどいいバランス

    DIYにチャレンジしてみたい方へ。「せっかくリノベーションするなら、自分でも手を加えてみたい」そんな声をよくいただきます。自分で壁を塗ったり、棚を取り付けたりすることで、住まいへの愛着がぐっと深まるのは、DIYの大きな魅力です。でも同時に、「どこまで自分でやってもいいの?」「失敗したらどうしよう…」と、不安を感じている方も少なくありません。この記事では、DIYとプロの仕事を上手に組み合わせる住まいづくりの考え方を、リノファクの視点からご紹介します。「DIYやってみたい!」その気持ち、大歓迎です「自分で塗った壁は、プロほどキレイじゃないけれど、味があって気に入ってます」というお声も多く、手をかけたぶんだけ、空間への愛着が増すのは間違いありません。リノファクでも、そんなDIYの気持ちに寄り添った住まいづくりを応援しています。でも、“全部自分でやる”はおすすめしませんDIYに挑戦する際に大切なのが、「やる部分」と「頼る部分」の見極めです。たとえば以下のような工事は、プロに任せる必要があります。 電気工事(コンセントや照明の設置) 水道工事(配管・給排水の接続) ガス工事(法的に専門業者しかできません)また、壁を貼るといったシンプルに見える作業でも、実は「その壁をまっすぐ立てる」こと自体が、非常に高度な技術を必要とします。たとえば 下地の位置を正確に決める 壁の中に配線・配管を通す クロスや塗装がきれいに仕上がるよう“面”を整えるといった工程があり、プロの手が入ってこそ成り立つ構造なのです。たとえば「表面だけ塗る」なら大丈夫それでもDIYを楽しみたい方には、「仕上げだけ自分でやる」という方法があります。たとえば、塗装であれば 下地づくり(パテ処理・養生)→プロに任せる 塗料の選定と塗る作業→自分でトライという分担が可能です。リノファクでは、現場の職人さんと直接やり取りしながら、「どこまでならDIYしてOKか」も柔軟に調整しています。「ここまでやってもらえたら、あとは自分で塗ります」というようなスタイルも、大歓迎です。実際にあったDIY事例の一例これまでにも、こんなDIYをお手伝いしてきました。 家族で壁を塗って、記念に子どもの手形を残した 家具の一部だけを無垢材で自作した 購入した棚板を、職人さんと一緒に現場で取り付けた完成後、「これ、自分で塗ったんですよ」と来客に嬉しそうに話す姿を見ると、私たちまで嬉しくなります。“関わる”ことで、住まいはもっと自分ごとになるリノベーションは、設計者や職人に任せるだけのものではありません。「こうしたい」という気持ちを持ち寄って、一緒に空間をつくっていくプロセスそのものが、リノベの醍醐味だと思います。たとえ一部だけでも自分の手で仕上げることで、家への見え方が変わったり、より深く「自分の居場所」だと感じられるようになります。不安なことも、相談してくださいDIYは楽しい反面、心配もつきものです。でも、「こうしたい」という想いがあるなら、まずは聞かせてください。無理な場合は正直にそう伝えますし、「ここまではできるかも」「こういう材料を使えば安心」といったアドバイスもできます。プロとDIYの“ちょうどいい距離感”を探りながら、世界にひとつの住まいを一緒につくっていきましょう。「ちょっとだけDIYしたい」「どこまで自分でできるか聞いてみたい」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。できる方法、一緒に考えます。

  • 【京都で住宅リノベ】職人の力で家ができる。リノベの現場を支える“見えないチームワーク”

    職人さんとのチームワークがリノベーション成功の鍵。リノベーションと聞くと、図面を引いた設計士や、窓口で相談に乗ってくれるスタッフのイメージが先に浮かぶかもしれません。けれど実際に空間をカタチにしてくれるのは、現場で働くたくさんの職人さんたちです。今回は、あるリノベーション現場での様子をご紹介しながら、普段あまり語られることのない“家ができるまでの舞台裏”をお届けします。一人の大工さんが全部やっているわけじゃない?「リノベって、大工さんが全部作ってるんですよね?」そう思われている方もいるかもしれません。実は、リノベーションは分業制のチームプレーです。構造を組む大工さんだけでなく、電気、水道、塗装、クロス(壁紙)、床張り、家具、ガス、空調……数えきれないほどのプロフェッショナルが、順番に現場に入り、作業を重ねていきます。まずは「解体屋さん」が空間をまっさらにリノベのスタートは、不要な壁や設備を壊すところから。ここでは、解体屋さんが“何を残して、何を壊すか”を見極めながら作業します。古い梁や柱を残す場合は、壊しすぎない技術が必要になることも。墨出しから始まる「大工工事」壁の位置、棚の高さ、天井のライン。これらを正確に決めるのが、大工さんによる墨出し作業です。レーザーを使って水平・垂直を測りながら、柱を立て、壁を組み上げていきます。構造だけでなく、棚板や造作家具、ニッチなど、空間の“骨格”をつくるのが大工さんの役割です。現場では、寸法に対する正確さとスピードの両立が求められます。「電気」「水道」「空調」はタイミングが命見えないところで最初に動くのが、電気屋さん、水道屋さん、ガス屋さん、空調・換気の設備業者さんです。壁を立てる前に、配線・配管の“仕込み”をしておく必要があるからです。コンセントの位置、照明の配線、給湯器の設置場所などを事前に調整し、大工工事が終わった後には、照明器具やスイッチの設置に再び登場します。内装の仕上げは、「クロス屋さん」「塗装屋さん」「床屋さん」空間に色がつき、質感が出てくるのはこのタイミング。塗装屋さんが木部を塗り、クロス屋さんが糊をつけた壁紙を手際よく貼っていきます。床もフローリング材、シート材、カーペットなどに応じて、職人さんが変わります。素材ごとに扱い方や仕上がりが異なるため、専門の職人さんによる繊細な作業が求められます。家具と設備を一緒に仕上げる「合わせ技」も照明付きの棚や、収納内にコンセントを仕込む場合などは、家具職人さんと電気屋さんが連携します。“現場合わせ”でその場の調整が必要なことも多く、職人同士のチームワークが発揮される瞬間です。看板屋さんの出番も、意外とある?住宅リノベでは少ないと思われがちですが、 透明ガラスに目隠しフィルムを貼る 室内ドアにカッティングシートで装飾するなど、看板屋さんの技術が活躍する場面もあります。また、左官屋さんやタイル職人さんなど、“空間に表情をつくるプロ”たちも欠かせません。リノファクの現場は、“顔の見えるチーム”でつくる私たちがリノベーションで大切にしているのは、信頼できる職人さんたちとの継続的な関係性です。長年一緒に仕事をしてきた大工さん、電気屋さん、クロス屋さん……名前も顔もわかっていて、冗談も言い合えるようなチームで現場をつくっています。そうした“空気のいい現場”が、お客様にも安心して工事を見守っていただける理由のひとつです。図面だけではできない、“現場で仕上げる住まい”もちろん、リノベーションは設計がとても重要です。でも、現場での判断や職人さんの経験値によって、図面以上の空間が仕上がることも多々あります。だからこそ、私たちは「現場でのやりとり」も丁寧に、職人さんとの連携を大切にしながら、空間づくりを進めています。リノファクでは、京都で実績ある職人さんと一緒に、住まいづくりを丁寧に行っています。ご相談はこちらからどうぞ。舞台裏も知っていただけると、リノベがもっと面白くなるはずです。

  • 【京都で住宅リノベ】30分の現地調査でも、“暮らしのワクワク”は聞き取れる

    不動産会社様よりリノベーションのお客様をご紹介頂きました。リノベーションの現場は、時にとてもタイトなスケジュールで進みます。とくに中古マンションの購入と同時進行で進める場合、住宅ローン申請や契約期限との兼ね合いから、「限られた時間で、的確に現地調査と打ち合わせをする」必要が出てくることもしばしばです。今回は、ある日曜日の午前中に行われた短時間の現地調査とヒアリングを通じて、リノファクが大切にしている“対応力”と“寄り添う姿勢”についてご紹介します。不動産会社さまからのご紹介で現地へこの日は、大手不動産会社さまよりご紹介いただいたお客様と、街中のマンションで現地集合。ご夫婦とお子様が暮らす予定のその部屋は、築年数のわりにとてもきれいに保たれており、これからの暮らしが楽しみになるような空間でした。今回は、複数社で相見積もりをとられるケースであり、各社が時間を区切って順番に調査を行うスタイル。私たちリノファクは最初の時間帯に伺いました。限られた30分でも、伝わる“暮らしの温度感”現地での調査時間は、わずか30分。スタッフが寸法や給排水、設備の位置を手早く確認している間、私はご夫婦とお話をさせていただきました。奥様からは、 「子どもが遊べるように、室内にうんていをつくりたい」 「ボルダリングもいいなと思ってたけど、今回は断念しました」 「保育園でつくった作品を飾れる場所をつくりたい」そんなふうに、お子様との暮らしを大切にしたいという気持ちが、短い時間の中でもしっかり伝わってきました。ご夫婦ともにお仕事をされていて、お子さまもまだ小さい。「平日に何度も打ち合わせに時間を割くのは難しい」とのことで、今回はLINEグループを使って、スムーズに意思疎通ができる体制で進めることになりました。相見積もりも、納得の家づくりの一部「複数社に声をかけてしまって、申し訳ない気持ちがあるんですが……」と話される方も少なくありません。でも私たちは、相見積もりは当然のステップだと考えています。人生の中でそう何度もない、家という大きな買い物。後悔なく進めるためには、しっかり比較し、納得して選んでもらうことが何より大切です。むしろ、私たちの提案がその中で「やっぱりここがいい」と選んでいただけたなら、それ以上に嬉しいことはありません。平日お忙しい方には、柔軟な対応をリノファクでは基本、土日祝を定休日としていますが、平日にお仕事をされているお客様のために、できる限りスケジュール調整を行っています。LINEでのやりとりや、オンラインでの打合せなど、「いま無理なく進められるペース」でのサポート体制を整えております。今回のご家族のように、お子様のこと、仕事のこと、いろいろな制約の中でも「理想の暮らし」を諦めずに形にしたいというお気持ちに、私たちは最大限寄り添っていきたいと考えています。暮らしの中に“楽しい”が増えていく住まいを短い時間でしたが、うんていや作品を飾るスペースといったご要望には、「生活の中にある楽しさ」を大切にしたいという想いが込められていました。リノベーションは、単に古くなった部分を直すだけの工事ではありません。“こんなふうに暮らせたらいいな”という夢を、現実に近づけていくプロセスです。そのためには、図面や設備だけでは見えない“気持ちの部分”をしっかり汲み取ることが、とても大切だと思っています。リノファクでは、物件探しからリノベーション設計・施工までワンストップで対応しています。限られた時間の中でも、お客様の想いを丁寧にカタチにしてまいります。まずはお気軽にご相談ください。

  • 【京都で住宅リノベ】カフェのように心地よい住まいをつくるためのヒント

    カフェのデザインを住まいに「毎日過ごす自宅を、もっと自分らしく、もっと心地よくしたい」そう感じている方にこそおすすめしたいのが、カフェづくりの視点を住まいに活かすリノベーションです。今回は、私たちが手がけた自家焙煎コーヒーショップの設計・施工から得た、“心地よい空間”をつくるためのアイデアを、住宅リノベに応用できるかたちでご紹介します。1.家具から考える空間設計という発想この店舗では、オーナーが持ち込んだアンティークの家具をベースに、家具ありきで空間をつくる設計を行いました。サイズも風合いも唯一無二のアンティーク家具。それが空間にしっくりなじむように、周囲の壁の高さや床の段差まで調整しています。住まいでも、例えば「このテーブルを中心に家を設計したい」「古材の棚板を生かしたい」など、家具を主役にしたリノベーションは可能です。お気に入りの家具が空間の“芯”になると、家全体がぐっと落ち着いた雰囲気になります。2.木の表情を楽しむ、素材の組み合わせこの店舗の天井・カウンター・柱には、すべて異なる種類の木材を使っています。それぞれの木が持つ色合いや質感の違いを生かすことで、空間全体にあたたかさと奥行きが生まれました。住宅リノベでも、フローリング、柱、建具、カウンターなどにあえて違う木を組み合わせると、単調にならない、味わい深い空間が実現できます。また、柱にはオリジナルで製作した突板(つきいた)を貼り、コストとデザイン性のバランスも工夫しました。リノベならではの“素材の選び方”と“見せ方”を、ぜひ楽しんでみてください。3.やさしい光で、空間の印象が決まる日中の自然光、夜の照明、それぞれの光の使い方で空間の印象は大きく変わります。このコーヒーショップでは、照明の位置や光の色、拡散の仕方まで計算して設計しました。住まいでも、たとえば 間接照明で壁に柔らかい影を落とす ペンダントライトで食卓にフォーカスする 手元灯と天井灯で作業性と雰囲気を両立するこういった工夫によって、“ほっと落ち着ける空気感”をつくることができます。4.カフェのような空間にしたいなら、居心地と回遊性を大切にお店づくりでは、「お客さまがどの順番で動くか」「どこで落ち着いて座るか」など、人の動きが空間設計の出発点になります。住宅では、「帰宅してどこに荷物を置くか」「どこでくつろぐか」「どこで集中するか」など、暮らしの流れに沿った動線設計がとても大切です。カフェのように“居心地のよい場所が家の中に点在する”、そんな住まいをリノベーションで実現してみませんか?5.自宅に焙煎機を——という選択もアリ?この店舗では、奥のスペースにコーヒー焙煎機が設置されていて、焙煎したての豆をその場で楽しむことができます。「焙煎機までは置けないけど…」という方でも、キッチンの一角を趣味コーナーにしたり、自分だけの“とっておき”を楽しめるスペースをリノベで設けることは可能です。コーヒーに限らず、音楽、読書、植物、手芸、どんな趣味にも通じる「好きなことをする空間」を暮らしに取り入れると、毎日が少しだけ楽しくなります。まとめ:心地よい空間は、自分でつくれる“心地よさ”の基準は人それぞれ。でもそこに共通するのは、「自分らしさが感じられる空間」だということです。カフェのような心地よさ、素材の温もり、やさしい光、家具を主役にした空間。これらはすべて、リノベーションで叶えることができます。暮らしの中に“自分だけの心地よさ”を取り入れたい方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。設計から施工、アフターサポートまで、一貫してお手伝いしています。

  • 【京都で住宅リノベ】お店みたいな家、家みたいなお店。暮らしの境界をほどいてみる

    カフェのようなリビング、ショップのような玄関。そんな暮らしをリノベーションで私たちリノファクは、もともと“お店づくり”からスタートしました。飲食店、美容室、塾、オフィス——さまざまな店舗の設計や施工に関わりながら、約300件以上の空間を手がけてきました。そのなかで感じたのが、“お店のような家”を求める人もいれば、“家のようなお店”をつくりたい人もいるということ。今回ご紹介するのは、そんな曖昧で柔らかい“境界”をテーマにした住まいの考え方です。自分らしく暮らすって、ちょっと“お店っぽい”カフェのようなリビング、落ち着いた照明、素朴な木の床。自宅にいても、まるで好きなお店にいるような感覚。リノベーションを検討される方の中には、「毎日を、もっと自分らしく過ごしたい」と考える方がたくさんいらっしゃいます。それは、“くつろぎ”や“利便性”だけではなく、「こんな空間にしたい」という感覚や世界観を持ち込むということ。暮らしの延長に、お店で感じたような空気を。そんな住まいのつくり方が、もっとあっていいのではと思っています。戸建住宅を「お店のように」リノベした実例たとえば、以前私たちが手がけたある店舗では、戸建ての住宅を飲食店にリノベーションしました。お客様の要望は「家のような温かみが感じられるお店にしたい」というものでした。無垢材の床、ナチュラルな色味の壁、やさしく照らす照明。玄関には物販コーナーもあり、トイレへは一度外に出てから入るという、ちょっとユニークな動線も採用しました。これは単なる“変わった設計”ということではなく、「ちょっとした行動のなかで、気持ちのスイッチが変わる」ことを大切にした工夫です。暮らしも“ショップインショップ”のように楽しめる上記のようなお店の設計手法を応用すると、住まいの中にも“ゾーン”や“シーン”をつくることができます。 ダイニングを“カフェ風”に演出 洗面室を“ホテルライク”に整理 廊下の一角を“ギャラリーコーナー”に 玄関土間を“セレクトショップのような”収納に暮らしの中に“自分だけの小さなお店”があるような、そんな家づくりは、毎日をちょっと楽しくしてくれるはずです。お店と家の境界は、どんどん曖昧になっているコロナ禍以降、とくに感じるのは「住まいのあり方」の変化です。リモートワークの浸透により、家の中に“仕事空間”が生まれ、ときには自宅を教室や工房にする方も増えてきました。そんな中で私たちが出したひとつの答えが「リノファク」です。これまで積み重ねてきた店舗づくりのアイデアや技術を、住宅に持ち込んでみる。“どちらでもない、でもどちらでもある空間”が、これからの暮らしに必要なのではないかと考えています。お客様自身が“ターゲット”になる家づくりお店づくりでは、「どんな人に来てほしいか?」を常に意識して空間をつくります。でも住宅では、「どんな自分でいたいか?」を空間に投影することも大切です。 こんな暮らし方をしたい 朝の時間を大事にしたい 趣味の時間をもっと楽しみたいそんな想いをカタチにするのがリノベーションであり、私たちはその“実現の伴走者”でありたいと思っています。「ちょっと変わったリノベがしたい」方へ住まいは、どんなかたちでもいい。でもせっかくリノベーションをするなら、“自分だけのストーリー”がある空間をつくってみませんか?私たちリノファクでは、物件探しからではなく、「今ある住まいをもっと自分らしくしたい」というご相談も承っています。カフェのような家、家のようなカフェ。そんなあいまいで豊かな空間を、一緒につくっていけたら嬉しいです。「お店っぽい家にしたい」「店舗のような空間に住みたい」という方は、ぜひこちらからご相談ください。空間のイメージがふわっとしていても大丈夫。丁寧にヒアリングさせていただきます。

  • 【京都で住宅リノベ】犬と暮らす家づくり。リノベーションで叶える安心と快適のアイデア

    ドッグカフェやドッグサロンの工事経験を住まいに活かす。「愛犬と、もっと快適に暮らしたい」そう思ったことはありませんか?私たちが手がけてきた住まいや店舗には、ペットとの暮らしを考えたリノベーションの工夫がたくさん詰まっています。今回は、ドッグサロンの施工経験をもとに、犬と暮らす住まいづくりのヒントをご紹介します。“お店”で培った視点は、実は“家”にも活きるんです。1.腰高の間仕切りで、安心感と視線をコントロールワンちゃんが自由に過ごせる室内空間でも、来客や他の家族との動線が気になることはありませんか?そんな時におすすめなのが、腰高の間仕切り壁です。背の低いパーテーションだと倒れる心配がありますが、造作でしっかり固定した壁なら安心。しかも目線は抜けているので、圧迫感がなく、空間の広がりも保てます。急な来客時にも、玄関先で飛びついたり脱走したりするのを防ぐ役割も。木のやさしい色味で仕上げると、インテリアとの調和もばっちりです。2.滑りにくい床材と、ペット用ワックスで安全性UPフローリングでよくあるのが、「うちの子が滑ってしまう」というお悩み。人間にとっては問題ない床材でも、犬の足には滑りやすく、関節に負担がかかることも。私たちは、ペット対応の滑り止めワックスや、クッション性のある床材を提案しています。サロンで使用したこのワックスは、犬用に特化しており、見た目の美しさも損なわないのが特長です。「ペット対応の床材」と聞くと商業施設向けのイメージかもしれませんが、実は住まいでも自然に取り入れられるデザインのものがたくさんあるんです。3.“家の中に窓”で、つながりを感じられる間取りに最近増えているのが、部屋と部屋を緩やかにつなぐ“室内窓”のアイデア。たとえば、ワンちゃんの過ごすスペースとリビングの間に窓をつけると、お互いの気配を感じながら過ごすことができます。吠えやすい子も、飼い主の姿が見えるだけで安心することが多く、「閉じるけど、つながっている」そんな空間があると、家族みんなが心地よく過ごせます。リビングの壁に設けた透明窓や格子窓は、採光やデザインのアクセントにもなるため、“見せる間取り”としてもおすすめです。4.配色や素材で「やさしさ」を演出ペットと暮らす空間には、やさしい色合いや温かみのある素材がよく合います。ある施工事例では、木目の落ち着いた床に淡いブルーの壁、差し色としてビビッドなイエローを取り入れることで、“遊び心と落ち着き”のある住空間に仕上げました。ペットが安心して過ごせる環境は、人にとっても穏やかに感じられるもの。リノベーションなら、こうした色使いや素材感にもこだわって空間を整えることができます。5.趣味のスペースとペットの時間を両立たとえば、ハンモックを吊るせる梁を設けて、「揺られながらワンちゃんとくつろげる空間」に。そんなちょっと贅沢な“趣味×暮らし”の融合も、リノベなら可能です。愛犬が足元に寝そべり、目を合わせてくれる。そんな瞬間を大切にできる空間は、“自分たちらしい暮らし”そのものです。ペットと一緒に“心地よく暮らす家”をつくるなら私たちはこれまで、ドッグカフェやドッグサロンなど、ペットと人が心地よく過ごす空間を多く手がけてきました。そこで得た知見や工夫は、住宅リノベーションにもそのまま活かすことができます。 滑りにくい床 飛び出し防止の間仕切り おしゃれな空間にする工夫 清掃性と安全性のバランス“ワンちゃんのための住まい”というと特別に感じるかもしれませんが、実は「家族に合わせた設計」という意味では、他のどんな住まいづくりとも共通しています。「犬と暮らすリノベ」にご興味のある方は、ぜひお気軽にリノファクまでご相談ください。ご相談やお見積もりは無料です。暮らしに合った住まいを一緒に考えてみませんか?

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