リノベーションブログ 【京都リノベ】家族で話しにくい「住まいのこれから」どうする?
家の話、ちゃんとできてますか?
お客様と話していて、時々こんなことを言われるんです。 「夫婦で住まいの話をすると、意見が合わなくてモヤモヤするんです」
それ、すごく自然なことなんですよね。
一緒に暮らしているとはいえ、住まいに対して求めるものは人によって違います。 たとえば、奥さんは収納を増やしたい。でも、旦那さんは趣味の部屋を優先したい。 どっちが正しいって話ではなくて、「何を大切にしたいか」が違うだけだったりする。
大切なのは、無関心なふりをしないこと。 話し合いの中で主張したことって、あとから「やっぱりあれでよかったな」と納得につながることも多いです。
この“話す”という過程そのものが、リノベーションの準備としてすごく大切なんです。 「どうリノベするか?」ではなく、「どんな暮らしがしたいか?」という視点で話すと、ぐっと前向きになるんじゃないかなと思っています。
【ポイント1】まずは「意見が違ってあたりまえ」だと思ってみる
価値観やライフスタイルは、人それぞれ。 家族でも、同じ方向を向いていないことは多いです。
だから、「意見が違う=ケンカになる」ではなくて、 「違うからこそ、それぞれの視点を持ち寄れる」と考えるだけで、対話のハードルが少し下がるんじゃないかと思います。
「正解を決める」よりも、「お互いの優先順位を理解し合う」ことが第一歩。
方向性が共有できると、そのあとの選択がぐっと楽になります。 これはお店のブランディングでも同じで、世界観が定まると選ぶ素材や色、レイアウトも自然と決まってくるんです。 リノベもまさにそれと同じ。「どっちを選ぶか」よりも、「どこに向かうか」を揃えることが大事。
【ポイント2】大きな話より、小さなことから話す
いきなり「どんな家に住みたい?」と聞くと、ちょっと重たいんですよね。
たとえば、こんな聞き方ならどうでしょう?
- 「今の家でちょっと不便に感じてることある?」
- 「もし子どもが個室欲しいって言い出したら、どうしようか?」
- 「リビング、もうちょっと広くできたらうれしいよな?」
あるいは、こんな事例もありました。
- 小学生の兄弟が毎朝取り合いする洗面台、もう一つ増やせる?
- 夕飯どきになるとリビングが混雑するから、キッチンと一体で広げられないか?
- 冬寒い玄関にベンチと収納スペースをつけたいという声もありました。
小さな不満や気づきを共有することが、 大きな理想の話につながる入口になることもあります。
【ポイント3】プロに話すことで、整理されることも
自分たちだけで話していると、堂々巡りになることも。 そんなときこそ、プロに話してみるのもひとつの手です。
リノファクでは、雑談みたいな話から始めることも多いです。 「最近、洗濯物干す場所がなくて困ってて」とか、 「在宅ワークになってから、集中できる場所がほしくて」とか。
そんな話の中から、住まいのあり方が少しずつ見えてきます。 「何をどう変えたら快適になるか」を一緒に探していくこと。 これもリノベの大事なスタートだと思っています。
ちなみにリノファクには、最近まで学生だったスタッフから、子育て真っ最中のスタッフまで、いろんな世代がいます。 正解がないからこそ、そんな多様な視点をぜひ活用してほしいなと思ってます。
まとめ:「話すこと」からしか始まらない
住まいのことを話すって、ちょっと照れくさいし、面倒なときもあるかもしれません。 でも、話さないまま進めると、「あれ、こんなはずじゃなかったのに」というズレが起きやすい。
だから、まずは話してみること。小さな話でもかまいません。 それが、納得できる住まいづくりの第一歩になると思っています。
「うまくまとまってなくても大丈夫です」 私たちはそんな気持ちから、いつも聞かせてもらっています。