リノベーションブログ 円町の現場レポート
1階リビングを主役に、すこしずつ形に
逆転劇に背中押される
先日の日本代表対ブラジル。前半0−2から後半に3点で3−2。初勝利の夜でした。
短い時間でも修正して積み上げれば景色は変わる——その感覚に背中を押されて、
現場でも一つずつ丁寧にいこう、と思いました。
解体で素の姿を診る
円町の住まいリノベは解体工事から本格スタート。解体は「壊す」だけではなく、
次工程の精度を上げる診断の時間です。柱・梁、耐力壁、既存の配管や配線の
状態を目と手で確かめ、図面の前提を一つずつ検証していきます。
現調の段階で排水の地中陥没が疑われ、担当のムラカミくんが複数回の確認を重ねて
早期に共有。着工前に復旧費と工程を事前計上でき、お客様も費用調整の目処が
立ちました。それでも解体後の“素の状態”で再度入念に確認——二重のチェックが
いちばんの近道だと考えています。
無理なく広いLDK
テーマは「1階に広く使いやすいリビング」。正解はひとつではありません。
ご家族の暮らし方に合わせて、どっちをどう選ぶかを一緒に整えていきます。
- 面積配分:収納は“必要十分”にまとめ、体感の広さに面積を譲る。
- 動線設計:回遊しすぎないシンプルさで、行って戻る歩数を減らす。
- 光の設計:午後の居場所が気持ちよくなるよう、窓と壁の取り合いを整理。
図面では入念に打合せを重ねつつ、現場での再確認を必ず挟みます。図面の最適と
実空間の最適には小さなズレが出ます。だから「図面に書いてあるから…」ではなく、
図面を“物差し”に会話を深める。そのほうが現場での気づきが増え、理想に近づく
スピードが上がります。
水回りと家事動線
リビングを広く取る鍵は、キッチン・洗面・浴室の再配置。配管経路を短く整理し、
段差や距離を最小化。キッチンとダイニングは直線でつなぎ、振り返り回数と
歩数を減らします。京都の木造住宅は既存配管のクセが強い場合もあるため、
設計と現場判断の往復を前提に、無理のないラインを探ります。
抜け感は数センチ
天井高さは抜け感をつくる要素。梁を見せるか隠すかは、構造の合理性と暮らしの
視界のバランスで決めます。今回はサッシ入れ替えも行うため、高さの基準を
何度も見直しました。外の見え方、家具配置、窓台の使い勝手——数センチで毎日の
気分が変わるので、図面・現場・簡易モックの三段構えで詰めています。
音と搬入に配慮
住宅が集まるエリアでは、音・粉塵・搬入への配慮が基本。作業時間帯の調整、
搬入ルートの事前周知、共用部の養生、毎日の清掃を徹底し、工事と近隣対応を
同期して運営します。
次工程で広さ立つ
壁が抜けて空間がつながると、図面では伝わりにくかった“広さの実感”が立ち上がります。
このあと断熱・配線・下地を整え、フローリングや壁、キッチンなど仕上げ・設備へ。
節目ごとに短いレポートでお知らせします。
ご相談は対面で
リノファクは、物件探し→設計→施工→アフターまでワンストップで伴走します。
ご相談は基本対面。ご訪問でもご来社(四条西洞院)でも大丈夫です。カフェのような
オフィスで、図面や写真がなくても、まずはゆるりと雑談からどうぞ。
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