リノベーションブログ 【京都リノベ】契約したあとって何をするの?工事までの準備と心構え
ご契約は”ゴール”ではなく”スタート”
リノベーションの打ち合わせを進めていくと、いよいよ「契約」のタイミングがやってきます。この契約は、図面や見積もりなどの内容に双方が合意したことを示す大切な区切りではありますが、実はここが“完成”ではなく“始まり”でもある、というのが私たちリノファクの考え方です。
工事に向けた準備がいよいよスタート
契約後、現場での工事がすぐに始まるわけではありません。この期間には、詳細な仕様や仕上げ、設備の最終決定など「詰めの打ち合わせ」が進んでいきます。
たとえば、
- 壁の素材や色合いの選定
- 照明やスイッチ、コンセントの位置
- 造作家具の寸法や仕上げの細部
など、図面上では伝えきれなかった“細かなイメージ”をすり合わせていくプロセスがはじまります。
このタイミングで重要になるのが「図面をどう現場で立ち上げていくか」という視点です。図面に描かれた線が、実際の空間になっていくとき、想像していた印象とのズレを感じることもあります。そのため、私たちは実際に現場で壁が立ち上がるタイミングなどでお客様と確認し、素材の再検討を行う場合もあります。
“現場でのやりとり”が納得のいく仕上がりに
よくあるのが、「壁の圧迫感を感じたから、室内窓を追加したい」といったご相談。こういった変更は、現場が進んでいく中で初めて気づけることだったりします。
もちろん、変更には費用や工期への影響があることもあるため、都度確認は必要です。でも、私たちはこのプロセスこそが、納得のいく空間づくりには欠かせないと考えています。現場で感じたことを、遠慮なく伝えていただけるような関係性を築くことを大切にしています。
設計の“基準”を明確にしておくこと
契約の時点で整っていてほしいのが、
- 図面に基づいたレイアウト
- それに対応した仕様の基本構成
- 費用の目安
です。
この“基準”があることで、工事の途中で「変更したい」と思った時に、どこを変えたのか、どう費用に影響があるのか、何を優先するか、といった判断がしやすくなります。
一方で、この基準がないままスタートしてしまうと、ちょっとした変更が次々と発生し、結果的に大工さんの手間や材料の再手配など、現場に負担がかかることも。その分コストが増えたり、現場のモチベーションに影響する可能性もあるのです。
まとめ:工事は“設計の完成形”をつくる時間
リノファクでは、デザイナーが設計から工事の現場管理まで一貫して担当します。これは「伝えたはずのことが違った形で仕上がっていた」といったミスを減らすためでもあります。
図面と工事は別物ではなく、設計を“立ち上げていく”のが工事のプロセス。壁が立ったとき、素材を張るとき、窓から光が入ったとき——その一つひとつを確認しながら、一緒に住まいを完成させていく。
契約後は、そんな時間が始まるフェーズ。決して“終わった”のではなく、“つくっていく”というスタンスで、ぜひ安心して関わっていただければと思います。