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  3. 【京都で住宅リノベ】“そのまま”を活かす、素材の魅力。古さを味に変えるリノベの工夫

古いものを活かすのは新築では出来ないリノベの良さ。

リノベーションの大きな魅力のひとつが、「古いものを活かせる」こと。新築では選ばれにくい古材や傷のある壁も、リノベでは味わいやストーリーを持った素材として捉えることができます。

今回は、実際にリノファクが関わった美容室の事例をもとに、“そのままの素材”を活かすテクニックと、その面白さについてご紹介します。

解体してわかった“お宝の壁”——階段跡がそのままアートに

この物件は、もともとテナント+住居の複合だったため、玄関から2階へ上がる階段が設置されていました。新たに1階を美容室にリノベーションするにあたり、階段を撤去したところ——なんとも味わいのある壁跡が現れたのです。

これを見た瞬間、「これは絶対に残したい!」と。凹凸やコンクリートの質感、構造の名残がそのまま空間の“深み”として活きる素材になりました。

これを一から作ろうと思っても、コストも手間もかかり、しかも“狙って作った感”が出てしまいがち。だからこそ、偶然出てきた“本物”を活かすのが、リノベならではの醍醐味です。

“汚れ”も“味”に変える。補修のセンスが鍵

一方で、「すべてを残せるわけではない」のも事実。同じように古い壁でも、汚れや傷みが強すぎる場合は、そのまま使うのが難しいこともあります。

この現場では、もう一方の壁面は補修+整え直しを行い、“素材感は残しつつ、美しく見せる”工夫をしました。

クラック(ひび)は埋めるけれど、質感は塗りつぶさない汚れは落としつつ、エイジング風の色むらは活かす木部の染みは削らず、ワックスで落ち着かせる

こうした調整により、新品では出せない“時間の味”をまとった空間が完成します。古さと新しさのバランスを取るデザイン

すべてが古いと、ただの“古びた空間”になってしまう。

すべてを新しくすると、リノベの面白さがなくなってしまう。その中間を狙うのが、私たちが大切にしているデザインの考え方です。

たとえば

  • 床は無垢材で新調し、壁はあえて古いまま
  • 古材の柱に、モダンな照明を合わせてコントラストを生む
  • 壁の一部を“アート”として残し、他はシンプルに整える

こうすることで、空間に“新しさと懐かしさが共存する”心地よさが生まれます。

素材が先に決まるから、グリーンや家具も自然に決まる


この美容室では、あらかじめ「ここにグリーンを置きたい」という要望がありました。それに合わせて、エアコンの吹き出しや光の入り方まで検討し、最適なレイアウトを決定。

素材や仕上げが自然なものであるほど、観葉植物やアンティーク家具もよく馴染み、結果的に“つくり込みすぎない居心地の良さ”が生まれます。

「残せるかどうか」は現地調査で見極めます

「こういう風にしたいんです!」と参考画像を持ってきてくださる方も多いのですが、実際にそれができるかどうかは、現地調査で素材の状態を見てから判断しています。

  • コンクリートの質感が使えそうか
  • 壁の中に断熱材や配管がないか
  • 補修しても安全性が保たれるかどうか

残したい気持ちと、暮らしやすさ・安全性の両方を見ながら、その家にとって最適な“残し方”を一緒に考えています。

「築古物件の雰囲気を活かしたい」「素材の味を残してリノベしたい」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。素材探しから一緒に、“今あるものを生かす住まいづくり”をお手伝いします。

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