ご相談は是非当社のオフィスまで。

「中古住宅やマンションを買って、リノベーションしたい」
そう考えて、まずはネットで物件を検索——
でも、なかなか“これだ”というものに出会えない。そんな経験はありませんか?

実は、リノベ向きの物件を見つけるには、ネットだけではカバーできない“現場のリアル”が存在します。今回は、そんな物件探しの裏側と、リノファクがご案内できることについてご紹介します。

ネットに載っていない物件、意外と多いんです

リノファクでも物件検索ができるようになっていますが、実は、掲載できない物件も多数存在しています。

たとえば

  • 現在入居中のため、写真掲載を控えている
  • 周辺の人に知られたくない売主の希望がある
  • 売却を検討中の“水面下情報”である

こうした事情から、ホームページやポータルサイトには非掲載となる物件が一定数あります。

“まだ出てないけど、売りたいかも”の情報をつかめることも

不動産会社は、売主と買主の間を取り持つ立場。だからこそ、「売りに出すか迷ってる」「相談されたばかり」という“これから出るかもしれない物件”の情報も把握しています。

そんなタイミングで不動産会社を訪れたなら、「今ちょうど、こんなお話が来ていて…」という偶然の出会いがあることも。

これは、ネット検索では絶対に拾えない“リアルな接点”です。

一社にこだわりすぎず、いくつか話を聞いてみるのがおすすめ

不動産会社によって取り扱う物件は異なります。だからこそ、複数社に相談することが物件探しのコツ。とはいえ、「不動産屋に飛び込むのはちょっと緊張する…」という方も多いかと思います。

でも、そこは勇気を出してみてください。本気で物件を探しているなら、“情報の鮮度”が最も重要です。直接話をすることで、信頼できる担当者や、自分に合った提案に出会える可能性がぐっと広がります。

“リノベ向き”の物件は、見極めが肝心

リノベーションを前提に物件を探す場合、チェックすべきポイントは通常とは少し異なります。

  • 間取りの変更が可能かどうか(構造や管理規約)
  • 水回りの移動制限があるか
  • 管理状態や長期修繕計画の有無
  • スケルトン解体できるかどうか

こういった専門的な判断が必要になるため、リノベの視点を持ったスタッフが同行する物件選びが理想的です。

リノファクでは、物件案内の際に施工スタッフが同行し、「この物件でどこまでできるか」をその場でアドバイスすることが可能です。

ご来店いただければ、未掲載の情報をご案内できることも

リノファクの事務所は、開放的なガラス張りの2階フロア。明るい自然光が入る、気持ちのいい空間です。最近は、挽きたてのコーヒーもご用意しておりますので、「ネットで探すのに疲れた…」という方は、どうぞお気軽にお立ち寄りください。

ご希望の条件を直接お聞きすることで、「まだ出ていないけれど、出そうな物件」「情報が入り次第ご連絡できる物件」など、“タイミングを逃さない”体制も整えられます。

憧れの暮らしは、“物件選び”から始まります

理想のライフスタイルは、リノベーションで形にすることができます。でもその前に、「土台となる物件選び」がとても大切。

そして、良い物件に出会うには、ちょっとだけ行動量が必要です。ネット検索+店舗での相談。この組み合わせが、リノベ成功の近道になるはずです。

リノベに向いている物件を探している方、「探しているけど、なかなか決めきれない…」という方も、ぜひリノファクまでお気軽にお越しください。コーヒーを飲みながら、一緒に“これからの暮らし”をお話ししましょう。

コンクリート剥き出しがカッコいい!

「コンクリートの天井、壁。無骨でかっこいい。こんな住まいに憧れる」
そんな方にこそおすすめしたいのが、RC造(鉄筋コンクリート造)のマンションを活かしたリノベーションです。

ただし、見た目の魅力だけでなく、実際に暮らすことを考えた時には気をつけたいポイントもあります。今回は、店舗設計で数多くRC造のデザインを手がけてきたリノファクだからこそお伝えできる、住まいとしてのRCリノベの楽しみ方と注意点をご紹介します。

RC造マンションの“素材感”はやっぱりかっこいい

  • 無骨なコンクリートの壁や天井
  • 柱や梁がそのまま現れている構造
  • 白い塗装や木との組み合わせで魅せるコントラスト

私たちがこれまで手がけてきたフレンチレストランや美容室、パーソナルジムの事例でも、コンクリートを活かしたデザインは常に人気があります。

素材の“まま”を見せる潔さ。照明の影が落ちるときの立体感。無機質なのに温かみを感じるような空気感。そんな空間を、自宅でも楽しみたいという方が増えています。

でも、RC造の住まいで“剥き出し”にするのは簡単じゃない

一方で、住宅となると事情が変わってきます。マンションは居住性を重視するため、RC造でもその上からクロスやボードが貼られていることが多く、コンクリートがむき出しで見られる物件は少ないのが現実です。

スケルトン状態(内装を全て解体した状態)で販売される物件もありますが、それはごく一部。多くの場合は、「買ってから壊す」=解体工事が必要になります。

解体にはコストとリスクが伴う

RC造のコンクリートを剥き出しにするには、内装を撤去する必要があり、その分の費用(解体費)が追加でかかります。

また、コンクリート面の状態がキレイとは限らないため、剥がしてみたら補修が必要だったり、意図しない配管や配線が出てくることも。つまり、「かっこよさ」を狙うには、一定の覚悟と柔軟な対応が求められるのです。

配管剥き出しの“音問題”にも注意

もうひとつ忘れてはいけないのが、音の問題です。コンクリートに配管が通っている場合、剥き出しにすると、
上階の住人が水を流した音やトイレの音がダイレクトに聞こえてくるケースがあります。

見た目のかっこよさを優先して配管も露出にすると、生活音が響きやすくなって、日々のストレスにつながる可能性も。私たちは、見せる部分と隠す部分を上手に分けながら、デザインと機能性のバランスを取るようにしています。

残す・塗る・覆う——仕上げ方にも選択肢がある

剥き出しのコンクリートにも、いくつか方法があります:

  • 元のコンクリートのまま仕上げにする(ラフで無骨な印象)
  • クリア塗装で保護しつつ素材感を活かす
  • 白などでペイントして柔らかさを出す
  • 一部はボードや木材でカバーし、見せ場だけを残す

すべてを剥き出しにしなくても、“見せるコンクリート”のポイントを押さえることで空間全体の印象が変わります。

店舗設計のノウハウを、住まいに活かす

リノファクは、京都市内で300件以上の店舗づくりを手がけてきた実績があります。特にRC造の物件では、“素材を活かす設計”に多くのノウハウがあります。

  • 魅せる照明の当て方
  • コンクリートと木・鉄・布などの素材の組み合わせ
  • 配管・配線の処理や音対策

そうした技術や発想を、住まいのリノベにも活かしていけたらと考えています。

まとめ:コンクリートは“仕上げ”にも“素地”にもなる自由な素材

RC造の魅力は、構造そのものをデザインに取り入れられること。ただし、“剥き出し”が必ずしも最適とは限らないことも、現場ではよくあります。見た目だけでなく、機能性や快適さ、暮らしやすさを含めて、「どこを見せて、どこを隠すか」を一緒に考えていきましょう。

RC造のマンションを買ってリノベしたい方、
「剥き出しの空間って実際どうなの?」と気になっている方は、
ぜひリノファクまでお気軽にご相談ください。

当社には多数の女性リノベーションデザイナーが在籍しています。

「なんだか使いづらい」「もっとここに収納があればいいのに」
毎日の家事や育児の中で感じる小さな不便さ。その気づきこそ、住まいづくりにおける“本当のヒント”かもしれません。今回は、リノファクの現場で実際に起こったエピソードをもとに、生活に寄り添ったリノベーションのつくり方をご紹介します。

デザインプランに“リアルな生活感”が加わる瞬間

ある日、スタッフ全員がチャット上で共有している設計プランの検討中。男性デザイナーが提案していた水回りのレイアウトに、子育て中の女性デザイナーからすかさずコメントが入りました。

「キッチン周り、もう少し収納があると安心かも」

「洗面台の位置、朝の支度が被ると動線が窮屈かもしれませんね」

現場にいなくても、日常の生活動線や家事負担の実感があるからこそ、図面だけでは見えてこない“暮らしの使い心地”に気づけるのです。

もちろん、男性デザイナーも負けていません

女性デザイナーの指摘に対し、男性デザイナーも「ではどう組み込むか?」を真剣に考えます。

  • 限られたスペースの中で収納を増やすには?
  • 構造的に無理のないように洗面台を移動するには?
  • 配管や電気工事の制約は?

生活目線と設計技術、それぞれの得意分野が掛け合わさることで、より現実的で心地よいプランが練り上げられていきます。

一人の担当だけで進めない、“チーム設計”の強み

リノファクでは、プランの検討や意見交換を担当者だけに任せず、スタッフ全体で行う仕組みをとっています。

  • 子育て中の女性デザイナーの声
  • 現場管理を経験しているスタッフの視点
  • デザインのバランスにこだわる設計者のアイデア

多様な立場からのフィードバックが、一人では気づけない設計の“穴”や可能性を埋めてくれるのです。

「家事=女性」の発想はもう古いけれど…

もちろん、「家事は女性がするもの」という価値観は今の時代にはそぐわないものです。ですが、依然として「家づくりの打ち合わせに関わるのは奥様が中心」という構図は多く、女性ならではの視点が大きく活きる場面がたくさんあります。

たとえば

  • 家族分の洗濯物を干す・畳む・しまう流れ
  • 子どもの送迎と荷物置き場の動線
  • 朝食づくりと身支度が交差する朝のバタバタ

これらを“体感として知っている”デザイナーがチームにいることで、空間の設計がより「日常にフィットするかたち」へ近づいていくのです。

納得のいくリノベプランは、対話から生まれる

私たちは、お客様との対話を何よりも大切にしています。要望を聞いて図面に落とし込むだけでなく、
「本当は何が気になっているのか」「どう暮らしたいのか」を丁寧に拾い上げていく——

そこに、女性デザイナーの共感力や観察力、男性スタッフの技術力や柔軟な調整力が掛け合わさることで、暮らしにぴったり寄り添うプランが生まれると私たちは考えています。

最後に:わたしたちも日々、暮らしを学んでいます

ちなみにこの記事を書いたスタッフも、実は家事は奥さん任せ……。「暮らしのことを考えるプロとして、もっと自分の暮らしにも向き合わなきゃ」と、反省の気持ちを込めながら綴っています。

家づくりは、お客様と一緒に進めていくもの。そして、日常のリアルな気づきこそが、住まいをより良くしてくれるヒントになるのだと、あらためて感じています。

「自分の暮らしに合ったプランを一緒に考えてほしい」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。女性デザイナーをはじめ、多彩なスタッフが寄り添ってご提案いたします。

工事契約書が住宅ローンの申込みに必要!

「中古住宅を買って、それからゆっくりリノベのことを考えればいいよね」
——そんなふうに思っている方も多いかもしれません。

ですが、住宅ローンでリノベ費用まで含めて借りようとすると、意外と“のんびり”していられないのが現実です。今回はその理由と、スムーズに進めるためのコツをご紹介します。

中古住宅だけの購入なら、そこまで急がなくていい

住宅ローンで物件だけを購入する場合、申込→審査→契約→決済という流れで、比較的スケジュールには余裕があります。

特に金融機関の審査を待つ時間は長めで、買い手にとっては“待ち時間が長い”と感じることもあります。でもここにリノベーションを加えると、一気に忙しくなるのです。

“リノベ費用も住宅ローンにまとめられる”のは便利だけど…

近年、中古住宅の流通促進を目的に、リノベーション費用も含めて住宅ローンが組めるようになってきました。これはとても便利な仕組みで、かつてのように“金利が高いリフォームローン”を別に組まなくても済むようになっています。

でもその代わりに、住宅ローンの本申込には「リノベーション工事の見積書・契約書」が必要になります。つまり、物件を買う段階で、リノベの打合せも同時進行しておかないといけないのです。

いい物件が見つかってからでは間に合わない?

たとえば、ある中古マンションを「これにしよう」と決めたとして、その後に「どんなリノベをしようか」と考え始めたのでは、ローン申込期限に間に合わない可能性があります。

というのも、住宅ローンには「申込から◯日以内に書類を提出してください」という期限があるからです。間取りを考えて、設備を選んで、予算をすり合わせて、見積もりを取って、契約まで進めて——
この工程を、短期間でクリアしなければいけません。

土日しか動けない方は、なおさらスピード感が大切

「平日は仕事で動けない」という方も多いですが、その場合、週末に一度だけ話すペースでは間に合わないこともあります。

そこで私たちは、LINEやメール、オンラインMTGなどを活用し、なるべく“時間に縛られないやりとり”で進められるようにしています。

限られた時間の中でも、プランをまとめ、費用感を共有し、意思決定を支える体制を整えています。

事前に準備しておくとスムーズに進むこと

住宅ローンのスケジュールに余裕を持たせるためには、あらかじめ以下のようなことをまとめておくとスムーズです。

  • どんなライフスタイルにしたいか(家族構成や暮らし方)
  • 間取りのイメージ(広くしたい/収納を増やしたい 等)
  • 好みのテイスト(ナチュラル、モダン、和風など)
  • 使いたい素材や設備(予算とのバランスも含めて)

これらをもとに、設計者と早めにやりとりが始められると、見積書・契約書の準備もスムーズになります。

一緒に“間に合うリノベ”を進めましょう

中古住宅+リノベーションは、「建物の価値」だけでなく「暮らしの価値」まで考えて家づくりができる、とても魅力的な選択肢です。でもその分、調整や判断が必要な場面も多く、スピード感と柔軟性が求められます。

リノファクでは、

  • 不動産仲介とリノベ設計をワンストップで対応
  • スピーディな見積・プラン提案
  • 忙しい方でも進めやすいLINEやオンライン打合せ対応

こうした体制で、限られた時間の中でも安心して家づくりが進められるようサポートしています。

「中古物件を買ってリノベしたいけど、何から始めたらいいかわからない」そんな方も、リノファクまでお気軽にご相談ください。物件選びから資金計画、設計・施工まで一貫してお手伝いしています。

DIYにチャレンジしてみたい方へ。

「せっかくリノベーションするなら、自分でも手を加えてみたい」そんな声をよくいただきます。自分で壁を塗ったり、棚を取り付けたりすることで、住まいへの愛着がぐっと深まるのは、DIYの大きな魅力です。

でも同時に、「どこまで自分でやってもいいの?」「失敗したらどうしよう…」と、不安を感じている方も少なくありません。この記事では、DIYとプロの仕事を上手に組み合わせる住まいづくりの考え方を、リノファクの視点からご紹介します。

「DIYやってみたい!」その気持ち、大歓迎です

「自分で塗った壁は、プロほどキレイじゃないけれど、味があって気に入ってます」というお声も多く、手をかけたぶんだけ、空間への愛着が増すのは間違いありません。リノファクでも、そんなDIYの気持ちに寄り添った住まいづくりを応援しています。

でも、“全部自分でやる”はおすすめしません

DIYに挑戦する際に大切なのが、「やる部分」と「頼る部分」の見極めです。

たとえば以下のような工事は、プロに任せる必要があります。

  • 電気工事(コンセントや照明の設置)
  • 水道工事(配管・給排水の接続)
  • ガス工事(法的に専門業者しかできません)

また、壁を貼るといったシンプルに見える作業でも、実は「その壁をまっすぐ立てる」こと自体が、非常に高度な技術を必要とします。

たとえば

  • 下地の位置を正確に決める
  • 壁の中に配線・配管を通す
  • クロスや塗装がきれいに仕上がるよう“面”を整える

といった工程があり、プロの手が入ってこそ成り立つ構造なのです。

たとえば「表面だけ塗る」なら大丈夫

それでもDIYを楽しみたい方には、「仕上げだけ自分でやる」という方法があります。

たとえば、塗装であれば

  • 下地づくり(パテ処理・養生)→プロに任せる
  • 塗料の選定と塗る作業 →自分でトライ

という分担が可能です。

リノファクでは、現場の職人さんと直接やり取りしながら、「どこまでならDIYしてOKか」も柔軟に調整しています。「ここまでやってもらえたら、あとは自分で塗ります」というようなスタイルも、大歓迎です。

実際にあったDIY事例の一例

これまでにも、こんなDIYをお手伝いしてきました。

  • 家族で壁を塗って、記念に子どもの手形を残した
  • 家具の一部だけを無垢材で自作した
  • 購入した棚板を、職人さんと一緒に現場で取り付けた

完成後、「これ、自分で塗ったんですよ」と来客に嬉しそうに話す姿を見ると、私たちまで嬉しくなります。

“関わる”ことで、住まいはもっと自分ごとになる

リノベーションは、設計者や職人に任せるだけのものではありません。「こうしたい」という気持ちを持ち寄って、一緒に空間をつくっていくプロセスそのものが、リノベの醍醐味だと思います。

たとえ一部だけでも自分の手で仕上げることで、家への見え方が変わったり、より深く「自分の居場所」だと感じられるようになります。

不安なことも、相談してください

DIYは楽しい反面、心配もつきものです。でも、「こうしたい」という想いがあるなら、まずは聞かせてください。

無理な場合は正直にそう伝えますし、「ここまではできるかも」「こういう材料を使えば安心」といったアドバイスもできます。

プロとDIYの“ちょうどいい距離感”を探りながら、世界にひとつの住まいを一緒につくっていきましょう。

「ちょっとだけDIYしたい」「どこまで自分でできるか聞いてみたい」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。できる方法、一緒に考えます。

職人さんとのチームワークがリノベーション成功の鍵。

リノベーションと聞くと、図面を引いた設計士や、窓口で相談に乗ってくれるスタッフのイメージが先に浮かぶかもしれません。けれど実際に空間をカタチにしてくれるのは、現場で働くたくさんの職人さんたちです。

今回は、あるリノベーション現場での様子をご紹介しながら、普段あまり語られることのない“家ができるまでの舞台裏”をお届けします。

一人の大工さんが全部やっているわけじゃない?

「リノベって、大工さんが全部作ってるんですよね?」そう思われている方もいるかもしれません。

実は、リノベーションは分業制のチームプレーです。構造を組む大工さんだけでなく、電気、水道、塗装、クロス(壁紙)、床張り、家具、ガス、空調……数えきれないほどのプロフェッショナルが、順番に現場に入り、作業を重ねていきます。

まずは「解体屋さん」が空間をまっさらに

リノベのスタートは、不要な壁や設備を壊すところから。ここでは、解体屋さんが“何を残して、何を壊すか”を見極めながら作業します。古い梁や柱を残す場合は、壊しすぎない技術が必要になることも。

墨出しから始まる「大工工事」

壁の位置、棚の高さ、天井のライン。これらを正確に決めるのが、大工さんによる墨出し作業です。レーザーを使って水平・垂直を測りながら、柱を立て、壁を組み上げていきます。

構造だけでなく、棚板や造作家具、ニッチなど、空間の“骨格”をつくるのが大工さんの役割です。現場では、寸法に対する正確さとスピードの両立が求められます。

「電気」「水道」「空調」はタイミングが命

見えないところで最初に動くのが、電気屋さん、水道屋さん、ガス屋さん、空調・換気の設備業者さんです。壁を立てる前に、配線・配管の“仕込み”をしておく必要があるからです。

コンセントの位置、照明の配線、給湯器の設置場所などを事前に調整し、大工工事が終わった後には、照明器具やスイッチの設置に再び登場します。

内装の仕上げは、「クロス屋さん」「塗装屋さん」「床屋さん」

空間に色がつき、質感が出てくるのはこのタイミング。塗装屋さんが木部を塗り、クロス屋さんが糊をつけた壁紙を手際よく貼っていきます。

床もフローリング材、シート材、カーペットなどに応じて、職人さんが変わります。素材ごとに扱い方や仕上がりが異なるため、専門の職人さんによる繊細な作業が求められます。

家具と設備を一緒に仕上げる「合わせ技」も

照明付きの棚や、収納内にコンセントを仕込む場合などは、家具職人さんと電気屋さんが連携します。“現場合わせ”でその場の調整が必要なことも多く、職人同士のチームワークが発揮される瞬間です。

看板屋さんの出番も、意外とある?

住宅リノベでは少ないと思われがちですが、

  • 透明ガラスに目隠しフィルムを貼る
  • 室内ドアにカッティングシートで装飾する

など、看板屋さんの技術が活躍する場面もあります。

また、左官屋さんやタイル職人さんなど、“空間に表情をつくるプロ”たちも欠かせません。

リノファクの現場は、“顔の見えるチーム”でつくる

私たちがリノベーションで大切にしているのは、信頼できる職人さんたちとの継続的な関係性です。長年一緒に仕事をしてきた大工さん、電気屋さん、クロス屋さん……名前も顔もわかっていて、冗談も言い合えるようなチームで現場をつくっています。そうした“空気のいい現場”が、お客様にも安心して工事を見守っていただける理由のひとつです。

図面だけではできない、“現場で仕上げる住まい”

もちろん、リノベーションは設計がとても重要です。でも、現場での判断や職人さんの経験値によって、図面以上の空間が仕上がることも多々あります。だからこそ、私たちは「現場でのやりとり」も丁寧に、職人さんとの連携を大切にしながら、空間づくりを進めています。

リノファクでは、京都で実績ある職人さんと一緒に、住まいづくりを丁寧に行っています。
ご相談はこちらからどうぞ。舞台裏も知っていただけると、リノベがもっと面白くなるはずです。

不動産会社様よりリノベーションのお客様をご紹介頂きました。

リノベーションの現場は、時にとてもタイトなスケジュールで進みます。とくに中古マンションの購入と同時進行で進める場合、住宅ローン申請や契約期限との兼ね合いから、「限られた時間で、的確に現地調査と打ち合わせをする」必要が出てくることもしばしばです。

今回は、ある日曜日の午前中に行われた短時間の現地調査とヒアリングを通じて、リノファクが大切にしている“対応力”と“寄り添う姿勢”についてご紹介します。

不動産会社さまからのご紹介で現地へ

この日は、大手不動産会社さまよりご紹介いただいたお客様と、街中のマンションで現地集合。ご夫婦とお子様が暮らす予定のその部屋は、築年数のわりにとてもきれいに保たれており、これからの暮らしが楽しみになるような空間でした。

今回は、複数社で相見積もりをとられるケースであり、各社が時間を区切って順番に調査を行うスタイル。私たちリノファクは最初の時間帯に伺いました。

限られた30分でも、伝わる“暮らしの温度感”

現地での調査時間は、わずか30分。スタッフが寸法や給排水、設備の位置を手早く確認している間、私はご夫婦とお話をさせていただきました。

奥様からは、

  • 「子どもが遊べるように、室内にうんていをつくりたい」
  • 「ボルダリングもいいなと思ってたけど、今回は断念しました」
  • 「保育園でつくった作品を飾れる場所をつくりたい」

そんなふうに、お子様との暮らしを大切にしたいという気持ちが、短い時間の中でもしっかり伝わってきました。

ご夫婦ともにお仕事をされていて、お子さまもまだ小さい。「平日に何度も打ち合わせに時間を割くのは難しい」とのことで、今回はLINEグループを使って、スムーズに意思疎通ができる体制で進めることになりました。

相見積もりも、納得の家づくりの一部

「複数社に声をかけてしまって、申し訳ない気持ちがあるんですが……」と話される方も少なくありません。でも私たちは、相見積もりは当然のステップだと考えています。

人生の中でそう何度もない、家という大きな買い物。後悔なく進めるためには、しっかり比較し、納得して選んでもらうことが何より大切です。

むしろ、私たちの提案がその中で「やっぱりここがいい」と選んでいただけたなら、それ以上に嬉しいことはありません。

平日お忙しい方には、柔軟な対応を

リノファクでは基本、土日祝を定休日としていますが、平日にお仕事をされているお客様のために、できる限りスケジュール調整を行っています。

LINEでのやりとりや、オンラインでの打合せなど、「いま無理なく進められるペース」でのサポート体制を整えております。

今回のご家族のように、お子様のこと、仕事のこと、いろいろな制約の中でも「理想の暮らし」を諦めずに形にしたいというお気持ちに、私たちは最大限寄り添っていきたいと考えています。

暮らしの中に“楽しい”が増えていく住まいを

短い時間でしたが、うんていや作品を飾るスペースといったご要望には、「生活の中にある楽しさ」を大切にしたいという想いが込められていました。

リノベーションは、単に古くなった部分を直すだけの工事ではありません。“こんなふうに暮らせたらいいな”という夢を、現実に近づけていくプロセスです。

そのためには、図面や設備だけでは見えない“気持ちの部分”をしっかり汲み取ることが、とても大切だと思っています。

リノファクでは、物件探しからリノベーション設計・施工までワンストップで対応しています。限られた時間の中でも、お客様の想いを丁寧にカタチにしてまいります。まずはお気軽にご相談ください。

お店のようなカウンターを住まいに

「飲食店のようなカウンターが自宅にあったら、ちょっと素敵かも」
そう思ったことがある方にこそ、ぜひ知っていただきたいアイデアがあります。リノベーションでは、カウンターを単なる“食事の場”としてだけでなく、多用途に活かす設計が可能です。今回は、美容室の設計施工事例をベースに、「カウンターのある暮らし」の魅力と、住まいに取り入れる際のヒントをご紹介します。

カウンターは、“使い方の幅”が広がる場所

カウンターといえば飲食店のイメージが強いですが、実は住まいの中でもとても便利な存在です。

  • 朝食やコーヒーを楽しむミニダイニングに
  • 子どもが宿題をする“並びデスク”に
  • お気に入りの本を読んだり、PC作業をしたりする“自分時間”の場に

一つのカウンターが、時間帯や使う人によって、さまざまな顔を持つのが魅力です。

柱を生かした、重厚感のある造作カウンター

今回ご紹介する施工事例では、ナチュラルな空間の中に、古材の柱をつなぎ合わせて造作した重厚なカウンターを設けました。
店舗でありながらも、まるでカフェのような落ち着きと、住宅のような温かみが共存する空間です。

このアイデアを住まいに応用すれば、

  • リビングの一角に“ほっと落ち着く居場所”をつくる
  • ダイニングテーブルとは異なる、セカンドスペースとして活用する

など、生活にゆとりと変化を生み出す空間がつくれます。

“お店みたいな住まい”を叶えるヒント

私たちはこれまで、美容室やカフェ、物販店など多様なお店をつくってきました。そのなかで、「カフェみたいな塾にしたい」「本屋さんみたいなオフィスにしたい」といった、業態を超えた空間のリクエストをたくさんいただいてきました。住宅リノベーションでも、そういった柔軟な発想はとても有効です。

たとえば

  • カウンターにペンダントライトを合わせて“カフェっぽさ”を演出
  • 壁に飾り棚をつくり、雑貨や食器をディスプレイ
  • ドレッサーの代わりに美容室のような鏡台を設置

こうした“お店っぽさ”を暮らしに取り入れることで、毎日の時間がちょっと特別になるのです。

棚ひとつにも、こだわりを込めて

この美容室では、棚受けの金具を使わずに壁から直接棚板を出す特殊な取り付け方法を採用しました。これは「棚を浮かせることで、壁面に軽やかさを出す」という狙いがあるからです。

住まいでも、見せる収納や飾り棚を設ける際に、こういったデザインの工夫を加えることで、空間の質が一段と上がります。小さなこだわりの積み重ねが、家への愛着を深めてくれます。

どこまでが“家”で、どこからが“お店”かは、自由でいい

今回の施工事例は“美容室”ですが、「お店のような住まい」や「家のようなお店」といった境界をゆるやかにするデザインは、住まいづくりでも増えています。

  • リビングの一角にカフェのようなカウンター
  • 玄関にショップ風の飾り棚と照明
  • キッチンにバースタイルのスツール

こうした工夫は、毎日の暮らしをちょっと楽しく、ちょっと自分らしくしてくれます。

まとめ:カウンターから広がる、暮らしの可能性

カウンターは、ただの家具ではありません。そこに集う時間や、並んで過ごす人との関係、そして自分と向き合う静かな時間。そんな“暮らしの器”として、リノベーションで取り入れてみる価値は十分にあります。

「カウンターのある住まいに興味がある」「カフェのような空間にしたい」そんな方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。物件探しからリノベ設計・施工まで一貫してお手伝いしています。

カフェのデザインを住まいに

「毎日過ごす自宅を、もっと自分らしく、もっと心地よくしたい」そう感じている方にこそおすすめしたいのが、カフェづくりの視点を住まいに活かすリノベーションです。

今回は、私たちが手がけた自家焙煎コーヒーショップの設計・施工から得た、“心地よい空間”をつくるためのアイデアを、住宅リノベに応用できるかたちでご紹介します。

1. 家具から考える空間設計という発想

この店舗では、オーナーが持ち込んだアンティークの家具をベースに、家具ありきで空間をつくる設計を行いました。サイズも風合いも唯一無二のアンティーク家具。それが空間にしっくりなじむように、周囲の壁の高さや床の段差まで調整しています。

住まいでも、例えば「このテーブルを中心に家を設計したい」「古材の棚板を生かしたい」など、家具を主役にしたリノベーションは可能です。お気に入りの家具が空間の“芯”になると、家全体がぐっと落ち着いた雰囲気になります。

2. 木の表情を楽しむ、素材の組み合わせ

この店舗の天井・カウンター・柱には、すべて異なる種類の木材を使っています。それぞれの木が持つ色合いや質感の違いを生かすことで、空間全体にあたたかさと奥行きが生まれました。

住宅リノベでも、フローリング、柱、建具、カウンターなどにあえて違う木を組み合わせると、単調にならない、味わい深い空間が実現できます。

また、柱にはオリジナルで製作した突板(つきいた)を貼り、コストとデザイン性のバランスも工夫しました。リノベならではの“素材の選び方”と“見せ方”を、ぜひ楽しんでみてください。

3. やさしい光で、空間の印象が決まる

日中の自然光、夜の照明、それぞれの光の使い方で空間の印象は大きく変わります。このコーヒーショップでは、照明の位置や光の色、拡散の仕方まで計算して設計しました。

住まいでも、たとえば

  • 間接照明で壁に柔らかい影を落とす
  • ペンダントライトで食卓にフォーカスする
  • 手元灯と天井灯で作業性と雰囲気を両立する

こういった工夫によって、“ほっと落ち着ける空気感”をつくることができます。

4. カフェのような空間にしたいなら、居心地と回遊性を大切に

お店づくりでは、「お客さまがどの順番で動くか」「どこで落ち着いて座るか」など、人の動きが空間設計の出発点になります。住宅では、「帰宅してどこに荷物を置くか」「どこでくつろぐか」「どこで集中するか」など、暮らしの流れに沿った動線設計がとても大切です。

カフェのように“居心地のよい場所が家の中に点在する”、そんな住まいをリノベーションで実現してみませんか?

5. 自宅に焙煎機を——という選択もアリ?

この店舗では、奥のスペースにコーヒー焙煎機が設置されていて、焙煎したての豆をその場で楽しむことができます。

「焙煎機までは置けないけど…」という方でも、キッチンの一角を趣味コーナーにしたり、自分だけの“とっておき”を楽しめるスペースをリノベで設けることは可能です。

コーヒーに限らず、音楽、読書、植物、手芸、どんな趣味にも通じる「好きなことをする空間」を暮らしに取り入れると、毎日が少しだけ楽しくなります。

まとめ:心地よい空間は、自分でつくれる

“心地よさ”の基準は人それぞれ。でもそこに共通するのは、「自分らしさが感じられる空間」だということです。

カフェのような心地よさ、素材の温もり、やさしい光、家具を主役にした空間。
これらはすべて、リノベーションで叶えることができます。

暮らしの中に“自分だけの心地よさ”を取り入れたい方は、リノファクまでお気軽にご相談ください。
設計から施工、アフターサポートまで、一貫してお手伝いしています。

カフェのようなリビング、ショップのような玄関。そんな暮らしをリノベーションで

私たちリノファクは、もともと“お店づくり”からスタートしました。飲食店、美容室、塾、オフィス——さまざまな店舗の設計や施工に関わりながら、約300件以上の空間を手がけてきました。

そのなかで感じたのが、“お店のような家”を求める人もいれば、“家のようなお店”をつくりたい人もいるということ。今回ご紹介するのは、そんな曖昧で柔らかい“境界”をテーマにした住まいの考え方です。

自分らしく暮らすって、ちょっと“お店っぽい”

カフェのようなリビング、落ち着いた照明、素朴な木の床。自宅にいても、まるで好きなお店にいるような感覚。リノベーションを検討される方の中には、「毎日を、もっと自分らしく過ごしたい」と考える方がたくさんいらっしゃいます。

それは、“くつろぎ”や“利便性”だけではなく、「こんな空間にしたい」という感覚や世界観を持ち込むということ。

暮らしの延長に、お店で感じたような空気を。そんな住まいのつくり方が、もっとあっていいのではと思っています。

戸建住宅を「お店のように」リノベした実例

たとえば、以前私たちが手がけたある店舗では、戸建ての住宅を飲食店にリノベーションしました。お客様の要望は「家のような温かみが感じられるお店にしたい」というものでした。

無垢材の床、ナチュラルな色味の壁、やさしく照らす照明。玄関には物販コーナーもあり、トイレへは一度外に出てから入るという、ちょっとユニークな動線も採用しました。

これは単なる“変わった設計”ということではなく、「ちょっとした行動のなかで、気持ちのスイッチが変わる」ことを大切にした工夫です。

暮らしも“ショップインショップ”のように楽しめる

上記のようなお店の設計手法を応用すると、住まいの中にも“ゾーン”や“シーン”をつくることができます。

  • ダイニングを“カフェ風”に演出
  • 洗面室を“ホテルライク”に整理
  • 廊下の一角を“ギャラリーコーナー”に
  • 玄関土間を“セレクトショップのような”収納に

暮らしの中に“自分だけの小さなお店”があるような、そんな家づくりは、毎日をちょっと楽しくしてくれるはずです。

お店と家の境界は、どんどん曖昧になっている

コロナ禍以降、とくに感じるのは「住まいのあり方」の変化です。リモートワークの浸透により、家の中に“仕事空間”が生まれ、ときには自宅を教室や工房にする方も増えてきました。

そんな中で私たちが出したひとつの答えが「リノファク」です。これまで積み重ねてきた店舗づくりのアイデアや技術を、住宅に持ち込んでみる。“どちらでもない、でもどちらでもある空間”が、これからの暮らしに必要なのではないかと考えています。

お客様自身が“ターゲット”になる家づくり

お店づくりでは、「どんな人に来てほしいか?」を常に意識して空間をつくります。でも住宅では、「どんな自分でいたいか?」を空間に投影することも大切です。

  • こんな暮らし方をしたい
  • 朝の時間を大事にしたい
  • 趣味の時間をもっと楽しみたい

そんな想いをカタチにするのがリノベーションであり、
私たちはその“実現の伴走者”でありたいと思っています。

「ちょっと変わったリノベがしたい」方へ

住まいは、どんなかたちでもいい。でもせっかくリノベーションをするなら、“自分だけのストーリー”がある空間をつくってみませんか?私たちリノファクでは、物件探しからではなく、「今ある住まいをもっと自分らしくしたい」というご相談も承っています。

カフェのような家、家のようなカフェ。
そんなあいまいで豊かな空間を、一緒につくっていけたら嬉しいです。

「お店っぽい家にしたい」「店舗のような空間に住みたい」という方は、ぜひこちらからご相談ください。
空間のイメージがふわっとしていても大丈夫。丁寧にヒアリングさせていただきます。

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