ご契約は”ゴール”ではなく”スタート”

リノベーションの打ち合わせを進めていくと、いよいよ「契約」のタイミングがやってきます。この契約は、図面や見積もりなどの内容に双方が合意したことを示す大切な区切りではありますが、実はここが“完成”ではなく“始まり”でもある、というのが私たちリノファクの考え方です。

工事に向けた準備がいよいよスタート

契約後、現場での工事がすぐに始まるわけではありません。この期間には、詳細な仕様や仕上げ、設備の最終決定など「詰めの打ち合わせ」が進んでいきます。

たとえば、

  • 壁の素材や色合いの選定
  • 照明やスイッチ、コンセントの位置
  • 造作家具の寸法や仕上げの細部

など、図面上では伝えきれなかった“細かなイメージ”をすり合わせていくプロセスがはじまります。

このタイミングで重要になるのが「図面をどう現場で立ち上げていくか」という視点です。図面に描かれた線が、実際の空間になっていくとき、想像していた印象とのズレを感じることもあります。そのため、私たちは実際に現場で壁が立ち上がるタイミングなどでお客様と確認し、素材の再検討を行う場合もあります。

“現場でのやりとり”が納得のいく仕上がりに

よくあるのが、「壁の圧迫感を感じたから、室内窓を追加したい」といったご相談。こういった変更は、現場が進んでいく中で初めて気づけることだったりします。

もちろん、変更には費用や工期への影響があることもあるため、都度確認は必要です。でも、私たちはこのプロセスこそが、納得のいく空間づくりには欠かせないと考えています。現場で感じたことを、遠慮なく伝えていただけるような関係性を築くことを大切にしています。

設計の“基準”を明確にしておくこと

契約の時点で整っていてほしいのが、

  • 図面に基づいたレイアウト
  • それに対応した仕様の基本構成
  • 費用の目安


です。

この“基準”があることで、工事の途中で「変更したい」と思った時に、どこを変えたのか、どう費用に影響があるのか、何を優先するか、といった判断がしやすくなります。

一方で、この基準がないままスタートしてしまうと、ちょっとした変更が次々と発生し、結果的に大工さんの手間や材料の再手配など、現場に負担がかかることも。その分コストが増えたり、現場のモチベーションに影響する可能性もあるのです。

まとめ:工事は“設計の完成形”をつくる時間

リノファクでは、デザイナーが設計から工事の現場管理まで一貫して担当します。これは「伝えたはずのことが違った形で仕上がっていた」といったミスを減らすためでもあります。

図面と工事は別物ではなく、設計を“立ち上げていく”のが工事のプロセス。壁が立ったとき、素材を張るとき、窓から光が入ったとき——その一つひとつを確認しながら、一緒に住まいを完成させていく。

契約後は、そんな時間が始まるフェーズ。決して“終わった”のではなく、“つくっていく”というスタンスで、ぜひ安心して関わっていただければと思います。

 

図面から、現場でカタチになるまで

設計の打ち合わせを経て、仕様も決まって、いよいよ工事が始まる。その瞬間は、どんな現場でも少し背筋が伸びるような感覚があります。

でも工事って実際どうやって進んでいくのか、現場ではどんなことが起きているのか、実はあまり知られていないかもしれません。

今回は、リノファクの現場の雰囲気や、工事中にどんな関わり方ができるのかを、少しだけお話してみたいと思います。

工事の流れ(全体像)
  1. 解体工事
  2. 大工工事(床・壁・天井の骨組みなど)
  3. 電気・設備の配線・配管
  4. 断熱・内装下地
  5. 仕上げ工事(塗装・クロス・床材など)
  6. 設備取り付け(キッチン・洗面台など)
  7. クリーニング・完了検査・お引渡し

工程ごとに、それぞれの専門職の職人さんたちが現場に入り、役割を引き継ぎながら工事は進んでいきます。

現場で“決めること”もある

図面や仕様が決まっていても、実際に工事が進んでいくなかで「やっぱりこっちの方が良いかも」と思う場面が出てくるのがリノベーションです。

たとえば、壁が立ち上がってきた段階で「思ったより圧迫感があるかも」と感じて、急遽室内窓を追加することにしたり、光の入り方を見て「もう少し明るいクロスにしたい」となることも。

リノファクでは、こういった“現場での判断”も丁寧にサポートできるよう、担当デザイナーが定期的に現場を確認し、お客様と一緒にその場で確認しながら進めていきます。

【ポイント】現場での確認が、仕上がりの満足度につながる
  • 壁の高さや位置、思っていた印象とのズレがないか
  • 実際の光の入り方や、隣接する空間とのバランス
  • サンプルで見ていた素材が、空間の中でどう見えるか

こうした点を、現場で一緒に見て確認できることが、納得感のある空間づくりにつながると感じています。

現場の空気感もリノファクの“らしさ”

私たちの現場は、お客様から「雰囲気が和やかで安心する」と言っていただけることが多いです。職人さん同士もよくコミュニケーションを取りながら進めてくれていて、時には「こうした方がもっとよくなるんじゃない?」と提案してくれることも。

「現場って、こんな感じなんですね」と見学に来られた方が少し笑顔になるような、そんな空気感をつくることも、大切にしています。

まとめ:工事中も“いい思い出”になってほしい

図面が現実になっていくプロセスは、ちょっとした感動の連続です。もちろん現場ならではの課題もありますが、それを一緒に確認しながら乗り越えていけると、完成したときの喜びはひとしおです。

「つくってよかった」と思える時間を、工事中から始めていけるように。そんな想いで、私たちは現場に向き合っています。

 

はじめての打ち合わせ、ちょっと緊張するかもしれませんが

リノベーションの設計打ち合わせって、「何をどこまで話せばいいのか」「どんな準備が必要なのか」よく分からないまま始まることが多いです。

今回は、実際にどういった流れで進んでいくのか、どんなことを話していくのかを、できるだけ実感を持ってもらえるようにお伝えしたいと思います。

打ち合わせの流れ

  1. ヒアリング(理想の暮らしのイメージを伺う)
  2. 現地調査(建物の状態を把握)
  3. ラフプランと概算見積りのご提案
  4. 仕様・素材の検討(ショールーム同行やサンプル確認など)
  5. 最終プランと工事費の調整・確認
  6. ご契約へ
【ポイント】リノファクの打ち合わせが少しユニークな理由

リノファクでは、「設計担当」と「施工担当」が別々ではなく、ひとりの担当デザイナーが最初のヒアリングから現場管理まで責任を持って進めるという体制をとっています。

これは図面を描くだけでなく、現場で大工さんや塗装屋さん、左官屋さんたちとやりとりしながら、お客様と決めたデザインを実際の空間へと形にしていくための大切な仕組みです。

たとえば、「グレーの壁で」とお伝えいただいたときに、設計と施工が分かれていると「標準のグレーですね」と工事が進んでしまうことがあります。でも実際には、ほんの少し青みがかったグレーの雰囲気が理想だった、というようなすれ違いは少なくありません。

その点、リノファクではデザイナーが現場に立ち会いながら、職人さんと直接「このトーンに近づけていきましょう」と相談を重ねていくため、完成後の「思ってたのと違う」をできるだけ防げる体制になっています。

ご契約までに“整えておきたい”こと

打ち合わせの流れの中では、「ご契約へ」というステップがありますが、実はこのタイミングで整っていてほしいのは以下の3つです:

  • 工事図面をもとにした具体的なレイアウト
  • そのレイアウトをベースにした、基本となる仕様の構成
  • それに対する費用感(見積書)

この3つが揃うことで、後からの変更にも落ち着いて対応することができます。特に仕様が変わると、費用が変動するだけでなく、工期にも影響を及ぼすことがあります。

よくあるのは、「思っていたより少し違った」と感じて修正を繰り返してしまうケースです。一見、直してもらえているから問題ないように感じるかもしれませんが、実際には大工さんの工事費や処分費などが余分に発生しています。

そうなると、工事を請け負う職人さん側にも負担がかかり、現場の雰囲気がギクシャクしてしまうこともあります。お互いにとって、事前にしっかりと合意した内容をもとに進めていけることが、気持ちよく、そして良い現場づくりにつながると私たちは考えています。

実際にリノファクの現場では「本当にいい職人さんばかりですね」といった声をいただくことも多く、「こうしたらもっとよくなるんじゃない?」と職人さん側からも提案が出るような、和やかで風通しのいい現場が特徴です。

工事が始まってから“わかってくること”もある

リノベーションは、契約して終わりではありません。むしろそこからが設計の実践のスタート。描いていた図面やイメージが少しずつ現場に立ち上がってくる中で、確認を重ねながら丁寧につくり上げていきます。

たとえば、壁が立ち上がったときに「やっぱり圧迫感があるな」と感じて、そこに室内窓を設けて抜け感をつくったり、色のトーンを少し調整したくなることもあります。実際に空間が立ち上がってからでないと分からないことは、たくさんあるんです。

そのため、リノファクでは工事が始まってからも「壁の位置や素材感を一緒に確認する」「その場で選びながら、必要に応じて再調整する」というプロセスを大切にしています。

【ポイント】“設計の基準”を持つことの大切さ

契約時点で図面・仕様・見積書という“設計の基準”があることで、そこから増やす・削る・調整するという判断がしやすくなります。

この基準が曖昧なまま工事が始まってしまうと、結果的に「思っていたのと違う」というズレが起こりやすく、余分な修正や追加費用がかかってしまうケースもあります。

何度も修正を繰り返すと、現場の職人さんにも負担がかかりますし、丁寧な施工をお願いしづらくなってしまう可能性もあります。だからこそ、お互いが安心して気持ちよく工事に向き合えるように、事前の準備と合意がとても大切だと考えています。

設計打ち合わせは、一緒に「暮らしを編集する」時間

図面を描くことが目的ではなく、「どう暮らしたいか」を一緒に考え、整理し、カタチにしていく過程そのものが設計打ち合わせです。

「朝の支度をもっとスムーズにしたい」「子どもが帰ってきたときに顔が見えるリビングにしたい」など、言葉にしにくい願いや小さな違和感を、一緒に拾い上げていけるような打ち合わせを目指しています。

うまく言葉にできなくても大丈夫です。スタッフと一緒に“編集”していくような感覚で、気になること・悩んでいること、なんでも話してもらえたらうれしいです。

 

「こんなふうに暮らしたい」をうまく伝えるために

 

リノベーションを考え始めたとき、まず浮かんでくるのは「どんな家にしたいか」という理想のイメージ。ただ、このイメージを誰かに伝えるって、思った以上に難しいなと感じる方も多いかもしれません。

実際、私たちがご相談を受ける現場でも、参考写真や切り抜きをベースにお話しいただくことがとても多いです。それ自体はすごくありがたいことなんですが、そこで一つ気をつけておきたいのが、「その写真のどこに惹かれたのか?」という視点です。

たとえば、カウンター越しの壁の色合いが気になったのか、カウンターに座っている雰囲気に惹かれたのか。同じ写真でも、人によって見ているポイントや感じ方って全然違います。

その理由を少し立ち止まって考えてみる。これは、私たちデザイナー側も意識して丁寧にお伺いするところですが、施主さん自身にも「なんでこれ選んだんやろ?」と一度問いかけてみてもらえると、イメージがより深く整理されていきます。

1. 近づいたり離れたりしながら考えてみる

リノベの初期段階では、どうしても目の前の気になる写真や素材に目が向きがちです。でも、そこにぐっと近づきすぎると、大きな方向性が見えにくくなることもあります。

たとえば「このタイルが可愛い」「この取っ手が好き」といった具体から入るのもいいんですが、先に全体像が描けていないと、細部だけ整えてもどこかちぐはぐな仕上がりになることも。

なので、まずは少し引いた目線で「どんな生活がしたいか」というところからスタートするのが、結果的に納得のいく空間づくりにつながっていきます。

2. 暮らしの雰囲気を描いてみる

わかりやすいところでいえば、「大きなリビングが欲しい」「寝室は個別がいい」「子どもは何人くらいで考えている」など、暮らしの規模感や関係性をイメージするところから。

「帰ってきたときにリビングを通って子どもと顔を合わせたい」「個室よりも開放的なワンルームに近い形がいい」など、日常の動きや価値観も含めて、「こう暮らしたい」が少しずつ形になっていきます。

この“生活の雰囲気”を一緒に考えることが、私たちが何より大切にしているステップのひとつです。

3. 好きなものを集めることも、やっぱり大事

とはいえ、具体的な写真やテクスチャーを集めておくことも、やっぱり大切です。まずは気になるものを、ジャンルを問わずどんどん保存してみてください。

その中から「共通点」が見えてくることもありますし、最初は自分でも言葉にできなかった“好き”が、だんだん形になってくることもあります。

写真一枚からでも、そこに込められている感覚やイメージを丁寧に引き出していく。そんな対話を通して、住まいの全体像を一緒に膨らませていくのが、私たちの役割だと思っています。

まとめ:イメージは、対話の中で育っていく

理想のイメージって、最初からはっきりしていなくて当然です。むしろ、「なんかいいな」っていう曖昧な感覚を、デザイナーと一緒に少しずつ形にしていくことが、リノベーションの面白さでもあると思います。

だから、うまく言えなくても大丈夫。好きなものや、気になる写真、ふと思い浮かんだ暮らしの場面。そういった断片をきっかけに、ぜひ一緒に考えていけたらうれしいです。

リノベーションの費用、何にどれくらいかかる?

何かを始めようと思ったときに、まず気になるのは「どれくらいお金がかかるのか?」ってこと、あると思います。リノベーションも例外ではなくて、むしろその幅が大きいぶん、最初の見通しを立てるのが難しいところかもしれません。
 
京都のように、物件ごとの条件や背景がさまざまな地域では、相場だけで考えるのではなく、自分たちのやりたいことと、物件の状態を照らし合わせながら進める視点が大事になってきます。
 
今回は、リノベーションを考えるうえで知っておきたい「費用の考え方」についてお話します。
 
1. リノベーション費用の内訳とは?
 
リノベーションにかかる費用は、一般的には「設計費」「工事費」「諸経費」の3つに分類されることが多いです。それぞれがどういう内容なのか、簡単にご説明しておきますね。
 
設計費(※当社では個別には設けていません)
  • 間取りや仕様を決めるための図面作成、プランニングにかかる費用
  • 設計士やデザイナーの打ち合わせ、提案書、申請業務などを含む場合もあり
  • 公務店と設計が別の会社の場合は、工事費の数%で設定されることが多い
  • 当社ではこの費用を工事に含め、設計は“工事のための確認業務”という位置づけです
工事費
  • 実際に現場で行う工事全体の費用(解体・造作・設備・電気・内装など)
  • 材料費と職人さんの人件費が含まれる
  • 間取り変更や水回りの移設などは費用が高くなる傾向があります
諸経費(現場管理費など)
  • 工事現場の管理や職人さん・業者さんの手配にかかる費用
  • 安全管理・工程管理・資材発注・近隣対応などもここに含まれます
  • 仮設トイレや交通費などの雑費も場合によって含まれます
 
このように費用の構成にはいくつかの要素がありますが、特に「設計費」の捉え方は会社ごとに考え方が異なることを知っておいていただけたらと思います。
 
2. 平均的な費用感は? 〜相場の目安とその落とし穴〜
一般的に、スケルトンリノベーション(すべて一新)の場合、1㎡あたり10万〜15万円が目安と言われています。たとえば60㎡のマンションであれば、おおよそ600万〜900万円程度。
 
この相場感は、以下のような情報源からも確認できます。
 
ただし、ここに注意が必要です。この金額感はあくまで「シンプルな仕様」や「コストを抑えた材料」を前提にしたケースが多く、無垢材やオーダーメイド家具、こだわりの造作などを取り入れれば、とてもその範囲では収まりません。
 
だからこそ、「うちはどんなリノベーションをしたいのか」「その仕様でいくらかかるのか」をちゃんと把握する必要があるんです。他社と比較するときも、同じ条件で比較できているのかという点には、注意しておきたいところです。
 
3. 費用と理想のバランスをどう考える?
 
「全部こだわりたいけど、現実は予算との勝負」って場面、ありますよね。そういうときに大事なのは、“優先順位を決めること”。
 
たとえば、「リビングは家族が長く過ごす場所だから、素材にも照明にもこだわりたい」とか、「水回りは性能重視で、お風呂は快適にしたい」とか。その一方で、「寝室は最低限でいい」とか、「見えない収納は既製品でOK」みたいに、こだわるところとそうでないところを分けて考えるのがコツです。
 
……なんですが、この“優先順位をつける”という考え方にも、実は注意が必要なんです。
 
というのも、そもそも「何にいくらかかっているのか」が明確になっていない状態で、優先順位を決めるって難しい。たとえば、全体で500万円と聞いたときに、それがどういう内訳で構成されているのかがわからないままだと、「本当にこだわりたい部分にどれだけお金が使えるのか」すら判断できないわけです。
 
実際にあったケースでも、詳細があいまいなまま額面だけで合意してしまい、あとから「思っていたよりできなかった」という話を聞くこともあります。6割くらい理想を叶えられるのか、2割しか実現できないのか。これって、明細があって初めて判断できることなんです。
 
だからこそ、費用と理想のバランスを考えるうえでも、“細かな明細にこだわる”ことを、ぼくたちは大切にしています。
 
そしてもう一つ大事なのが、「契約をする前に、ちゃんと双方で内容を確認し合える状態になっているかどうか」。これが、安心して工事を進めるために一番大切なことだと思っています。
 
ただ、それって簡単なことではなくて。たとえば、住宅ローンの申請や物件の売買契約のスケジュール、設計と見積りの調整、公務店と不動産会社と銀行、それぞれのプレーヤーが関わる中で、ちゃんと並びを揃えて動いていかないと、なかなか難しかったりもするんです。
 
だからこそ、そういった全体像を俯瞰しながら、一緒に並走してくれる存在が必要やと思っていて。ぼくたちは、そこを大切にしています。
 
「安心して進めてもらえること」。それが、リノベーションに関わる立場として、何より大事にしたいことのひとつです。
 
まとめ:安心して進めるために
 
リノベーションの費用には「これが正解!」っていうゴールがあるわけではないです。でも、自分たちなりの答えを一緒に見つけていけたら、不安も少しずつ減ってくるんじゃないかなと思っています。
 
リノファクでは、最初のご相談の段階から、「だいたいこれくらい」という概算をお伝えしながら、無理のない計画を一緒に組み立てています。
 
これからの暮らしを、どうつくっていくか。その入口として、「お金の話」も安心して話せる相手でありたいなと思っています。

住まいづくりは「物件選び」から始まっている

リノベーションを前提とした住まいづくりでは、「どんな物件を選ぶか」が成功の鍵を握ります。特に京都のように土地の特徴や価格帯に地域差があるエリアでは、慎重な判断が求められます。今回は、リノベ向きの物件を選ぶときに気をつけたいポイントをお伝えします。

1. 構造と築年数の確認

一見すると古く見える建物でも、構造体がしっかりしていればリノベ向きの可能性があります。木造・RC造・鉄骨造など、構造の種類によってできる工事範囲が異なるため、将来のプランに合わせて選ぶ視点が大切です。築年数だけで判断せず、過去の改修歴や現在の状態もチェックしましょう。

2. 配管・断熱などの見えない部分

リノベで見た目はきれいになっても、水回りの配管が老朽化していれば将来のトラブルに。特に築30年以上の物件では、給排水管や電気配線などの更新を見込んでおく必要があります。また、京都の冬は冷えるため、断熱性能が低いと光熱費や快適性に大きく影響します。

3. 方角や採光・風通しの確認

日当たりや風の抜け方は、写真だけでは分からないことが多いもの。現地での確認は必須です。京都の街なかでは隣家との距離が近いケースも多く、南向きでも思ったほど光が入らないこともあります。時間帯や季節を意識して内見するのがおすすめです。

4. 京都ならではのエリア特性も考慮

たとえば学区を重視する方にとっては、人気のある小学校区に物件があるかどうかも重要です。また、碁盤の目の地形により道幅が狭い地域や、商業地域と住宅地が混在しているエリアも多いため、自分たちのライフスタイルと合うかどうかを見極める必要があります。

まとめ:物件を見るときは“暮らし”を想像する

価格や広さだけで判断するのではなく、「この場所でどんな暮らしができるか」を想像することが何より大切です。物件選びの段階からリノファクが一緒に伴走することで、リノベの可能性がぐっと広がります。

京都で理想の住まいを叶える第一歩として、物件選びからお気軽にご相談ください。

自分に合ったリノベのかたちを選ぶために

リノベーションを考えるとき、「今の家を直すべきか」「中古物件を買ってリノベするか」で悩む方はとても多くいらっしゃいます。どちらにもメリットと注意点があり、自分や家族の暮らし方によって選び方は変わってきます。

「今の家を直す」という選択肢

住み慣れた家を、自分たちの今の暮らしに合うように変えていくのが“住み替えない”リノベーション。思い出のある空間を活かしながら、収納や動線、断熱性能などを改善できるのが大きな魅力です。工事中の仮住まいが必要なケースもありますが、環境が変わらないことの安心感は大きいです。

「中古物件を買ってリノベする」という選択肢

一方、立地や広さ、価格などの条件から自由に選びやすいのが“購入+リノベ”のパターンです。古い物件を自分好みにカスタマイズする楽しさがあり、築年数や状態を踏まえて大きく間取りを変更できるのもポイントです。ただし、物件選びの段階で「どこまで直せるか」を見極める力が必要になります。

京都の不動産価格の変化にも注目を

近年、京都の不動産価格は上昇傾向にあります。以前に比べて「中古でも高い」と感じる物件が増えてきており、リノベーションを前提とした物件探しには、相場感の把握が欠かせません。築年数や立地、構造の違いによって価格が大きく変わるため、「以前の常識」では判断しづらくなってきています。

そのため、今の価格帯を踏まえたうえで、物件の価値とリノベ費用を合わせて全体のバランスを見る視点が求められます。無理のない予算で、自分たちの暮らしにとって最適な選択ができるようにすることが大切です。

決め手は「どんな暮らしをしたいか」

今の家には、愛着や地域とのつながりがあります。だからこそ残したいと感じる方もいれば、まったく新しい場所で暮らしを再スタートしたいという方もいます。正解はありません。大切なのは、「これから先、どんな暮らしをしていきたいか」を想像してみること。

リノファクでは、物件探しからリノベ設計、施工まですべてワンストップで対応していますので、どちらの選択でも安心してご相談いただけます。

住み替えるかどうか迷っている段階でも、お気軽にご相談ください。
ご家族の考え方やライフスタイルに合った選択肢を、一緒に探していきましょう。

自分に合ったリノベーションのはじめかた

 

こだわりの住まいをつくりたい。でも「リノベってまず何をすればいいの?」そんな疑問に、やさしく寄り添いながらお答えします。

はじめに:よくあるお悩み

「リノベーションに興味はあるけれど、何から始めたらいいのか分からない」――

これは、リノファクに寄せられるご相談の中でとても多いお悩みです。物件探しが先なのか、あるいはデザインの相談から始めるべきなのか。そもそも、今の住まいをリノベーションするのか、新しく中古物件を探すのか。迷いが尽きないのも当然です。

どちらからでも始められる安心感

結論からお伝えすると、「物件探しから」でも「リノベ相談から」でも、どちらからでも大丈夫です。大切なのは、“自分のペースで安心して進められるかどうか”。リノファクでは、そのどちらの入口にも対応できる体制を整えています。

物件探しから始める場合

たとえば、物件探しから始める方の場合、京都ならではの特徴として「学区で物件を探したい」というニーズが多く見られます。地域ごとの雰囲気や教育環境を大切にされる方にとって、学区で選べるというのは大きなメリットです。リノファクでは、会員登録していただくことで、ご希望の条件に合った物件情報をほぼ毎日お届けしています。そうした情報の中から、一緒にリノベ向きの物件を選び、住まいづくりを具体化していく流れです。

リノベ相談から始める場合

一方、「まだ物件は決まっていないけど、まずは相談したい」という方もたくさんいらっしゃいます。そんな方には、リノファクの設計デザインチームと会話を通じて、どんな暮らしがしたいかを整理していくお手伝いをしています。

私たちはこれまでに300件以上のリノベーションを手がけてきた経験があり、そのノウハウを活かした空間づくりが強みです。また、京都を中心に築いてきた100社以上の職人ネットワークを活かし、信頼できる仲間とともに丁寧な住まいづくりを行っています。

ワンストップでのサポート体制

リノファクは、宅建業の登録も行っており、不動産の紹介から設計・施工までをワンストップでご提供できる体制を整えています。「この物件はリノベ向き?」「予算的に大丈夫?」といった不安にも、その場で一緒に向き合うことができます。

まずは話してみることから

リノベーションの始まり方は、人それぞれ。まずは、話してみることから。焦らず、少しずつ。一緒に理想の住まいをカタチにしていきませんか?

リノベにちょっと興味が出てきたけれど、まだ何も決まっていない――。
そんな方も、どうぞお気軽にご相談ください。無理に勧めることはありませんので、ご安心ください。

お問い合わせはお気軽にこちらのフォームをご利用ください。

再建築不可物件とローン審査の関係。将来売れないリスクを避けるための視点とは?

「この家、どう思いますか?」
そんな風に始まった今回のご相談。京都市内の住宅街にある、築年数の経った空き家についてのお話でした。実はこの物件、依頼者のご家族が近くに住んでおり、もし住まいを変えるならここも候補かも、という経緯で検討されていたもの。

価格も手頃、場所もよく知っているエリア、そして何よりもキャッシュ(現金)で購入できる範囲という安心感もありました。けれど実際に物件を調べていくと、大きなポイントが見えてきました。

「再建築不可」という制限

その家は、いわゆる「再建築不可物件」でした。
これは法律上、一度取り壊してしまうと、同じ敷地に家を新しく建てることができないというルールのある土地に建つ住宅のことです。

京都では路地奥や接道幅が基準を満たさない土地で、こういったケースが時折あります。この制限、実際に住むこと自体は問題ない場合が多いのですが、将来手放そうとしたときに「住宅ローンが組めない=買い手が極端に少ない」というリスクを含んでいます。つまり、資産としての流動性が著しく低くなるのです。

現金で買えるからこそ、気づきにくい「売却の壁」

今回のように「キャッシュで買える」というのは大きな強みです。ローン審査がないぶん、購入手続きもスムーズに進みますし、リノベーション費用もその分に回すことができます。

しかし同時に、ローンが通らない=将来、次に買いたいという人が出てきても売れない可能性があるという点は、現金購入ならではの“盲点”とも言えます。

物件を購入するとき、多くの人が「買う」視点だけに意識が集中しますが、住まいは人生の変化と共に「手放す」「貸す」「誰かに譲る」などの局面も出てきます。その時に足かせとなるのが、再建築不可やローン審査の壁です。

「京都 リノベーション」で考えるときの3つの視点

京都でリノベーション向き物件を選ぶ際には、以下の3点をバランスよく見ることが大切です。

  • 立地とエリアの将来性
  • 建物自体の状態と構造的な制限(耐震・再建築可否など)
  • 資産価値の継続性(売却や賃貸の可能性)

リノファクでは、単に「今住めるかどうか」だけでなく、今後のライフステージや資産の活用方法まで見据えたご提案を行っています。設計・施工の立場だからこそわかる視点、不動産のプロとして伝えられることを組み合わせて、お客さまの決断を後押しできるよう心がけています。

迷ったら、まずはプロと一緒に情報整理を

リノベーションは、大きな決断です。でもその前に、「この物件って本当に自分に合っているのかな?」という視点を持つことが何より大切です。

  • 京都の空き家を活かして暮らしたい
  • 親の近くに住まいを構えたい
  • 中古物件を買って手を加えたい

そんなお考えが浮かんだときは、ぜひ一度、リノファクまでご相談ください。

 

いつもリノファクをご利用いただき、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、リノファクでは下記の期間をゴールデンウィーク休業とさせていただきます。

【休業期間】
2025年4月29日(火)~5月6日(火)

休業期間中にいただきましたインターネットからのお問合せにつきましては、
5月7日(水)より順次対応させていただきます。

ご利用の皆様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
今後ともリノファクをどうぞよろしくお願いいたします。

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